オシム関連コメント

2010年2月 5日 (金)

201002オシム・インタビュー、週刊YJ10号(抜粋)

インタビュー・伊藤亮

・子供たちは先生やこーちにではなくメディアに教えてもらっている。学校よりもマンガやテレビ、ゲームから影響を受けるもの
・子供は好奇心が強い存在。その事実に国境はない。マンガを見て興味を持てばすぐにそれを真似したがる。それはアイデアを身につける上でとても役立つ。ですが、日本人選手にアイデアをもった選手は少ない。なぜかというと子供達がマンガの真似をしようとすると指導者がしかってやめさせるから。指導者は言うことを聞かせることも大事だが、時には口出ししないで自由気ままにさせてあげる事も必要。しかってばかりいると結果として子供達のアイデアが育つ芽を摘んでしまうことになる。
・アイデアとは同じ事を繰り返していても生まれないし、誰かに言われたことをするだけでも身に付かない

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2009年12月13日 (日)

スカパー!のtwitterより(20091213)、オシムインタビュー

「チャンピオンズリーグは数字だけみればサプライズと言う見方もありますが、決勝に残るにふさわしいチームが残ったと言えます。」
「ボルドーの監督は現役時代からエレガントな選手であったが監督としてもエレガントです。」
「バルセロナはサッカーはただ勝てばいいと言う監督やオーナーが多い中、ビジネスでの成功やサッカーの面白さを伝えるという様々な側面で成功したモデルケースと言えます。」 「マンU対ヴォルスブルグを見て思ったのが、オーウェンのプレーを見て、日本人のFWに見習って欲しい。」
「マンUのパク・チソンもそうですが、体のサイズが劣ってても知恵を使えば世界の舞台で戦えるのです。ゴリアテを倒したダビデのような戦い方が出来るのです。」
「大阪の播戸選手なんかはそれが出来るかもしれません。」
「長谷部選手は顔を見なければドイツ人と見間違えるくらいチームで成功してます。」
「長谷部選手はチームに何を求められてるか理解してるクレバーな選手です、それは運動量とスピードもその一部でしょう。」
「これからのサッカーで大事なのは走ることです。」
「 W杯で重要なのは環境(気候や標高)にいかに適応出来るかでしょう。」
「W杯では厳しい日程と環境の中、いかにしてモチベーションを上げるかがスタッフの重要な仕事になるでしょう。」
「日本の選手はヨーロッパでプレーしたい選手が多いようですが、そのためにはW杯で良いプレーをすることが大事だと言うことを理解してほしいです。」
「カメルーン戦はいかにして相手の良いところを消すかが大事です。あとはカメルーンが日本に勝って当たり前と思ってくれればいいですね。」
「日本はサッカーがまだ社会の中に入り込んでないですね、そこがヨーロッパとの違いです」
「たとえばヨーロッパでは昨日の試合の結果を知らないと市場のおじさんと会話すらできません、キャベツを売ってくれないかもしれません(笑)」
「スカパー!はJリーグ全試合を放送してます、それには敬意を表しますが、それには責任もともないます」
「Jリーグと欧州サッカー、両方を見た人に「これは同じスポーツか」と問われた時に正しく答える必要があります。そしてそれが視聴者や選手への教育になるのです。」
「日本がクラブ人気より代表人気が先行してるのは、国を代表するほどのビッグクラブが無いからかもしれません。」
「鹿島はそうなれるかもしれませんが、いまのままで満足しててはいけません。」
「複数のビッグクラブがライバル関係を持って強くなっていかなければいけません。欧州にはそれがありますね。それが観客動員につながり、クラブはより大きくなれるのです。

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2009年12月 5日 (土)

オシム氏「夢を見すぎることはよくない」 ワールドカップ抽選会を受けて

20091205

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/10southafrica/text/200912050004-spnavi.html

■日本サッカーが進むべき道を示す大会になるかもしれない
――組み合わせ結果を受けての印象は?

 3戦全勝を希望しているが、確信することは難しい。楽ではないグループに入ったと率直に感じている。(日本代表は)自分自身をいかにだまして、勝つんだというムードを作らなければならない。ある意味、今回の対戦国に勝利しただけでもサプライズと言えるだろう。

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2008年9月18日 (木)

オシム、CLを語る、2008年9月

200809オシムインタビュー、スカパー!CL番宣番組より
--CLの試合は全部見てますか?
・もちろん。特に新しいと思えるものはおもしろい。どんなビッグクラブでも新しい選手や監督が来れば変化が生まれる。そんなクラブの変革や進歩を見るのが好きだ。だからCLの試合には注目している。CLが現代サッカーの最高峰であることは疑いようのない事実。もはやW杯をも上回っている。なぜなら非常に多くのお金が大会に投じられているし、世界中の優秀な選手が集まっているからね。監督だってそうだ。歴史的に見ても、この大会から新しい戦術が生まれサッカーは進歩してきた。これほど高いレベルを維持し続けているのはCLをおいて他にはない。あらゆるスポーツイベントと比べても、これは凄いことだ。大会のために多くの人や金が動いている。そのことがこの大会をクオリティの高いものにしている。クラブにしてもサポーターのためにも、選手もなんやかんや売ることができない。池の水としてワインなんか入れられないものだ。つまりCLは池と違ってクオリティーがちゃんとしているんだ。だから日本人はCLをもっと見る必要がある

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2007年10月17日 (水)

日本 4-1 エジプト、いろんなコメント

●オシム監督(日本代表):
「今日の試合は、観客も記者の方々もご覧になったとおりで、未発表の原稿のように私の手元だけにあるものではありません。私たちは、試合をするごとに外から見ていては気がつかなくても少しずつ進歩することを目的にやっています。
チーム結成から1年以上がたちますが、ずっと見ている方は中心メンバーはほとんど代わらないことに気がつくと思います。つまりそこが中心的オプションだということです。つまり、高原や中村がいない場合でも、国内選手だけで代表チームをつくることができるということです。彼らが加わったらよりいいチームになるかもしれませんが、大事なのはチームとしてまとまっていくことです。
代表チームはクラブと違って毎日練習できるわけではありません。その中でどうやってまとまっていくかが大事です。今日の試合ではいくつかよいことがありました。コンビネーションもいい部分がありましたが、しかしそこで満足してはいけません。誰かが何か水を指すとか、台無しにしてしまう可能性は常にあります。常にもっとよくなる余地を残しておくのがいいわけです。
その上でメンバー選考がいまのままでいいのか、ということについては大いに議論をしてもいいと思います。しかし、私に好みを変えろとおっしゃってもそれは無駄なことです。私の選んだ選手はよくやっているし、コレクティブなプレーをしていると思います。エジプトは技術が高いチームです。しかし、チームの半分が若手だったために、代表チームとしての慣れの部分は足らなかったかもしれません。しかしその中でも個人能力の高い選手が何人もいて厄介な相手でした。
結果はご覧のとおりですが、それをどう評価するか・・・点差が内容と比べて開きすぎたと思います。彼らにも得点チャンスがありましたし、点差はもっと詰まっていたかもしれません。彼らから学ぶべき点は少なくないと思います。点差が開いても彼らは最後まで諦めませんでした。アグレッシブなプレー、責任あるプレーを最後まで続けてくれました。もちろんそれをやりきることはノーマルなことではありますが。
今日は何か大きいことを成し遂げたと考えるべきではありません。問題は彼らがベストメンバーだったときに同じような試合ができたかということです。もちろん彼らがベストメンバーだったら、我々もより高いモチベーションを持てたでしょう。相手が強ければ、我々も集中力を高めることができます」
Q:この一年は狙い通りの一年だったのか?
「計画が具体的にあったわけではありません。年の初めに考えていたこととは違います。双子を生もうと計画していても6つ子が生まれてしまうこともあるということ。もちろんサッカーでも計画を立てることは可能ですが、実現しないこともあります。だから、今年の初めに『今年の計画はなんですか?』と聞かれたら『わかりません』と答えていたでしょう。あるいは逆に『こういったの計画があります』という話をしたら、それを皆さんが信じたかもしれませんが、サッカーは相手があるスポーツですから、計画通りには進みません。こちらの計画を台無しにしようとする相手に対して、計画通りにいくわけはありません。どこまで来たかということが話せるくらいなら、先のことも話せるわけで、私はそんなにクレバーではないし、預言者ではありません。
まぁしかし、いくらかは進歩していると申し上げておきましょう。ゲームの進め方の密度は濃くなっているし、サッカーらしいプレーをしようという試みはしようとしています。それらのよいことがゲーム中におこるようになってきました。しかしそこで喜んではいけません。初歩的な達成はすぐに台無しになることがあるからです」
Q:3人交代したが同時に変えたのは狙いがあったのか?今野を左で使ったが、今後もあのポジションで使いたいと考えているのか?
「今野は橋本と同じタイミングで投入しましたが、彼は出場機会があるなしにかかわらず、長い期間をともに過ごしてまじめにやってきました。チーム内での競争があるので、これまであまりチャンスがなかったが、彼らも含めて11人以上のレギュラーというのを私は考えています。つまりこちらが信頼できる選手がたくさんいるということを目指しています。
選手たちは好みではないポジションも喜んでやる準備ができているということです。だから、今回の選手交代を純粋に戦術的な交代と考えないでください。彼らのまじめさに対する褒美であると考えていただいてもいいです。自分のクラブのポジション以外でもできるということをみせてくれました。もちろん、今野はこれまでも駒野のポジションに入った実績があります。返す返すも残念なのは3人しか交代できないということです」

●シャウキコーチ(エジプト代表):
「今日は、とても進歩した日本のサッカーを見せてもらって光栄でした。この時期、とても大事な試合だったと思います。今回は主力選手、特にアルアハリの選手が来日できませんでした。それにもかかわらず、いい試合ができたといえると思います。ボールを支配していたということは明らかでした。エジプトにもゴールを決めるチャンスがありましたが、全てのチャンスを生かせなかったのは残念でした。
それでも日本のファンもエジプトのファンも、いい試合を見られたといえるのではないでしょうか。サッカーはファンが楽しんでくれることが大事です。また今度、日本またはエジプトで対戦する機会もあると思いますので、それを楽しみにしています。日本のサッカーはとても進歩したという印象をもちましたので、われわれも努力していきたいと思います。日本はとても組織的で、近代的なサッカーをしていました。我々のチームには国際戦にはじめて参加した選手もいたので、強い日本代表から学んだ点も多くあると思います」
Q:今日、日本代表で印象に残った選手は?
「日本の選手はみな結構印象が強いが、大久保選手が特に印象に残りました。エリア内での動き方、監督から教えてもらったテクニックを実践すること、他の選手との協力の仕方や、決定力。世界的に有名な選手になってくるのではないかと思います」

●田嶋幸三専務理事:
「(4-1の勝利?)久々に選ばれた(大久保)嘉人と(前田)遼一が結果を出してくれたことに満足している。ハードスケジュールの中、実際に合宿期間も短くなり、厳しい状況の中、選手たちがいいパフォーマンスを見せてくれた。惜しむべきは1点を取られたくなかったけど、まあいい試合をしたと思う。
(全体にシュートへの意識が高まった?)(嘉人たちの)ああいう姿勢は周りにも刺激を与えたと思う。今日はパスもアグレッシブで正確性が高まり、オシムさんのやろうとしているサッカーに近づいているという印象を受けた。(アジアカップの反省もあったからか?)あの時は暑い中、リスクを冒さずに戦うということで、ああいうサッカーになった。必ずしも同じじゃない。寒くなればそれなりのサッカーになるし、コンディションによって変わる。ボールを失わないことを重要に考えてはいる。
(今年の総括は?)ワールドカップが終わり、最初は国内組中心に若い選手を多くしてチーム強化を始めた。オシム監督のチーム作りは、高原や(中村)俊輔を入れるタイミングにしても、綿密に練られている。アジアカップにしてもパーフェクトではなかったけど、ベスト4という結果を残し、我々のサッカーを展開できた。ジーコ監督から変わって1年目としては、少しずつ目指すサッカーに近づいていると思う。(課題?)来年2月6日にはワールドカップ予選が始まるし、いかに国内組と欧州組を融合させていくか。今は30人以上ノミネートできる状況だし、いい形でワールドカップに向かっていきたい」

●大久保嘉人選手(神戸):
「落ち着いてやれたし、今日はたのしかった。(長居のお客さんも沸いていた?)俺だけのせいじゃないと思う(笑)。ゴールシーンは1点目はワンタッチで打った。DFがついてこなくて、結果瞬間に入ったと思った。ああいうシュートは1年に1回(笑)。2点目はいいボールが来た。DFでボールが見えてなくてギリギリかぶったけど、うまく頭があった」
Q:代表デビューから4年4ヶ月ぶりのゴールですが?
「そういうのは意識してなかった。すげえうれしいってわけでもないし。ジーコ時代のことは覚えてない。(今日は割り切ってやった?)毎回そうですよ。(ゴールへの意識が高かった?)DFがあんまり来てなくて、どんどん打とうと思った。(来年につながった?)点を取ったことはアピールになってると思うけど、その先のことは分からない。代表はリーグ戦の活躍があってこそ。Jリーグで結果を出していくしかない。(どんなタイプのFWか?)俺は何も考えてないFWですね(笑)。カメルーン戦と今日は違うし、今回は今回だから」

●鈴木啓太選手(浦和):
「自分自身、もう少し守備とビルドアップの両方をアップさせていかないといけない。2人のボランチのお互いがどっちかしかできないということではなく、両方できないといけない。それでプレーの幅も広がっていく。自分がレベルアップすることで、代表のレベルアップもある。自信をもってやりたい」

●川口能活選手(磐田):
「いい形で点も入ったし、ボールも支配できてよかった。セットプレーの失点はしょうがない。注意していたけど、相手もうまくタイミングよく入ってきたし。ミーティングでも集中して守ろうと言っていたのに、アンラッキーだった。でもその後すぐに集中して流れの中では取られることはなかった。こういう試合は課題が残った方がいい。出来すぎもよくないし。つねに何か課題があった方がチームは伸びる。(今年1年間の収穫と課題?)収穫はやろうとしているサッカーが少しずつ進歩していること。ボールを失わずに速い攻めもできるようになり、よくなっている。ビルドアップの意識も進歩している。課題はセットプレーの失点。失点はほとんどそれ。神経質になりすぎるのもよくないけど、切り替えて分析していく必要がある。意識だけでも次にやられないようにしたい。90分間の中での守備はよくなってきた。(今年は無失点試合が少なかった?)今はそういう時期かもしれない。点を取られるのはDFやGKの宿命。ゼロに抑えられればラッキーなくらい。自分たちのやろうとしていることがやれればいい」

●前田遼一選手(磐田):
「嘉人(大久保)はタメもできてスピードもあるからやりやすかった。2人の中では適当でいいでしょうという感じだった。練習の時から嘉人と2トップでやることが多かったんで、やりやすかった。(スタメン?)スタジアムに着いてから言われた。全力を出すようにと指示された。(A代表初ゴール?)それはうれしいけど、それ以上に決定機を外している。簡単に入るシュートが多すぎた。FWは結果が大事だし。点を取りたいと思っていた。でもまずJリーグでいいプレーをしないと代表には呼ばれない。帰ってからいいプレーをすることが大事」

●遠藤保仁選手(G大阪):
「結果的にいい形で勝ててよかった。課題とかうまくいかないことはいっぱいあったけど、でもいい形で締めくくれたとは思う。(その課題は?)まだミスが多いし、これから攻めに行く時の1本目のパスの展開がうまくいかなかった。その辺が課題。それとセットプレーで点を取られた。不用意に相手にファウルを与えないことの重要性を再確認できた。余計な失点を与えないことは大事。
Q:大久保選手が21試合目の初ゴールだったが?
「最初は拮抗した状態で、こっちも決定機を作れなくて、もやもやした感じはあったけど、あのゴールで優位に進められた。(大久保)嘉人にとってもチームにとっても大事な先制点だったと思う。(2点目へのクロス?)ドフリーでしたし、マーカーもルーズだったんで、いいボールが蹴れてよかった。(今年を通じての課題?)激しいプレッシャーの中でいかに戦っていくかということ。スイス戦の前半なんかそうだった。激しい中でのボール回しに磨きをかけないといけない。セットプレーもそうだしもっと決定力も上げないと」

●中村憲剛選手(川崎F):
「(今日の収穫?)メンバーが多少代わりつつも、オシムさんのやってきたことができた。FWが点を取ったことがよかった。それでチームに勢いが出てくるから。この3日間、タテにボールを入れる意識を監督もコーチも口をすっぱくして言っていた。FWにもいい形でクサビが入っていたし、いい感覚でできていた。今日はみんな前を向こうと言っていたけど、そういう形でできたと思う。課題は失点。FKのところもパスミスが3本続いてから取って取られる形になった。あの時間帯はタメを作れなくて、押し込まれてFKになった。前半はボールが前に入って押し上げられていたのに、あの時間はパスミスが増えてしまった。(自分自身?)いつも通りボールを受けて当てたりサイドを変えたりボールを蹴ったりしながら、やりやすいようにやった。比較的自由にやれたと思う」

●加地亮選手(G大阪):
「前半押されながらも点が入って、気持ち的にもラクになった。いい時間帯に入って流れ的によくなったけど、ミスが多かった。前にボールをつなぐ段階でミスが出て、攻撃の形が作れない時間帯が多かった。(久しぶりのゴール?)あまり取ったことがないから、たまにはいいでしょう(笑)。(大阪での試合?)地元でやるということで、いいところを見せたかった。(両サイドからの攻めもバランスがよかった?)相手は技術が高いんで、こっちはディフェンスから入って攻めてきたところの裏を狙う作戦だった。でもボールを奪ってからのつなぎがもう少し丁寧にできればいいと思った。(今年最後の試合?)結果的にはよかったし、次につながる。来年はワールドカップ予選が始まるし、予選は長い。しっかり気持ちを持って、戦い抜けるように持って行きたい」

●藤本淳吾選手(清水):
「今日はやっていて楽しかった。こんな感じは久しぶり。今日みたいなパフォーマンスを90分間やって、チームでもポジションを取り戻したい。最初は右サイドに入っていたけど、中澤さんからあまり張りすぎると加地が上がるスペースがなくなるから内側に入れと言われた。ディフェンスラインが引いていたので、左サイドまで出て行った」

●阿部勇樹選手(浦和):
「自分としてはだいぶチームが形になっていると思うけど、まだ90分間その形を続けることができていない。そこに不満を持っている。でも今年1年チームが進歩したことは間違いない」

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2007年10月16日 (火)

日本vsエジプト、前日コメント

●オシム監督(日本):
「会見の前に、協会の対応について一言申し上げたいと思います。監督会見と選手のミックスゾーンの時間が重なっているが、これは選手にも協会にもよくないのではないでしょか。記者のみなさんも、監督担当、選手担当と分かれてしまうのはよくないのではないですか? こちらはいいのだが、記者のみなさんは困るでしょう。こちらは記者が1人しかいなくても喋ります。そうでなければ、もう少し会見場のイスの数を減らした方が、雰囲気はよくなるのではないですか(笑)」
Q:エジプトは主力が欠けているようだが?
「『代表チームはつねに同じメンバーであるべき』というルールがあるわけではありません。エジプトがメンバーを変えてきたからというわけではありませんが、こちらもメンバーを変えることはオプションとして可能です。前回の試合から11人をエジプトは変えましたが、日本もそうすることは可能です。つまり、8月のカメルーン戦やオーストリア遠征のメンバーと、明日の先発メンバーを入れ替えることはできます。しかし、エジプトはエジプトですし、こちらは日本代表です。エジプトにしろ日本にしろ、同じメンバーでなくても11人以上のメンバーで代表を形作っています。しかも普段は控えに甘んじている選手が先発に選ばれた場合、レギュラーの選手よりもモチベーションが高いことが多い。それが普通です。エジプトはそうなるかもしれないし、こちらもその可能性はあります。明日の試合ではこれまでの代表の試合でチャンスのなかった選手にチャンスを与えるかもしれません」
Q:今回のように準備期間が短い中でこういう試合をする際、これまでの経験をどう生かそうと考えているか?
「この試合の前に、本当はもう少し日数をかけたかったんです。そういう計画はありました。ナビスコカップ組をを除いて、他のチームは余裕があったので、活用できないかと考えました。実際、『ぜひそうしてください』と協力してくれそうなクラブの方が多かったんです。が、浦和にとっては簡単ではなかった。浦和の状況を考えたら、彼らは2つ以上の戦線で戦いを続けています。ACLでは準決勝まできていてチャンピオンになれるチャンスがあります。一般論ですが、代表監督は各クラブと戦争するよりも平和である方が得策です。合意の上で計画を進めるべきなんです。なぜなら、代表チームは各クラブの選手に依存しているからです。しかし同時にクラブや選手にとっては、代表に選ばれることが、世界で注目されるかどうかの基準になります。ですから、両者がよい協力関係を築くことは損ではありません。あるタイミングでは代表が、あるタイミングではチームなりクラブなりが犠牲になるし、負担が大きくなる。そのタイミングでのプライオリティがどちらにあるかは適切に判断します。今回はそういう事情だったが、だからといって浦和よりも代表の価値が劣っているわけではありません。いずれにせよ、(ACLで)浦和がチャンピオンになるチャンスをモノにすれば、日本サッカー全体にとってはチャンス。つまり、A代表だけが日本代表なのではなく、U-22代表にしても、浦和にしても、日本のサッカーを代表しているんですから」
Q:準備が短くなり、今回はどういう目的をもって試合にのぞむのか?
「頭の中では試したいことがいくつかあるが、ここで話してしまうと選手に余計なプレッシャーになるので細かい話は差し控えたいと思います。お話できるのは、代表を作る中心的なグループに加わっている選手の数を広げたいということ。つまり11人だけがレギュラーではないし、もっとたくさんのレギュラーがいる状況を作りたいんです。いつも中村俊輔や高原や稲本などの欧州の選手が使えるわけではありません。彼らも年齢的な問題があって、いずれ使えなくなる時がくるでしょう。川口や中澤といった年齢が上の選手の後釜も考えないといけません。誰が出ても見劣りしない、そういうバックアッパーのグループを作る必要があります。その時はみなさんの意見も参考にしたいと思います。代表について、いつも気持ちのよい記事が書けるような、そういうチームにしていきたいと思います」
Q:この時期に試合をやる場合、リーグ戦による疲れもある。選手の所属クラブによって事情は変わってくるが、選手がフレッシュであることも選考の材料になるのか?
「おっしゃる通り、リーグも終了間際で疲労も蓄積しているわけですが、シーズンの何月に試合をやろうが、ある程度の困難はつきものです。それを乗り越えるために、選手がどれだけ意欲をもってやっているか、自分自身のモチベーションを高める能力があるかを観察する機会でもあります。代表はいつでも全力を尽くしてやる必要がある。しかし何を話しても、言い訳に聞こえるかもしれません。今日は試合の前日。コンディションやタイミングについて、これこれがよくないと話すことは言い訳になるのでやめにしたいと思います」
Q:交代枠がいつものテストマッチにように6人ではなく、3人になったことでゲームプランはどう変わるか?
「3人というのは公式戦ではノーマルです。が、なぜこのタイミングでAFCが口出ししてきたのかは理解できません。先方の監督も選手をできるだけ多く試したかったはずです。でも私はあまり気にしてはいません。先発の11人で最後まで戦えるのが理想だと考えるから。それは別にして、責任のあるAFCが決めたことなら、それは従うしかないと思います。同じアフリカでもカメルーンと試合をした時には、彼らも大陸王者経験者だったのに、交代枠が3人までという制限はありませんでした。今回に限って3人までという理由が分かりません。とはいえ、相手もそういう制限を受けるので、イーブンです」

●ハッサン・アリ・シェハタ監督(エジプト):
「今日このように厚く迎えていただきありがとうございます。日本に来ることをエジプトの選手も私もうれしく思っています。エジプトのいいサッカーをみなさんに見せるためにやってきました。明日対戦する日本代表はアジアでも強いチーム。アジアカップでは残念ながらうまくいかなかったが、とても強いチームだと認識しています。明日はアフリカを代表してきたという意識を持って、いいプレーをみなさんにお見せしたいと思います」
Q:アルアハリの7人と欧州の2人が来日しなかった理由は?
「アルアハリの7人と欧州の2人が来ないというのは私が決めたこと。個人的な判断だ。アルアハリの選手たちはアフリカカップを戦うのに忙しい。12月のFIFAクラブワールドカップに3年連続で来日できるように集中した方がいいと私が判断した。アルアハリの戦いはエジプトを代表することであり、代表チームとしても応援すべきこと。日本のチーム(浦和)もアジアチャンピオンズリーグで試合をすることになっていて、主力4人が出場しないと聞いています。選手たちに来なくていいと言ったのは私の判断です。だからといって、今回来日している選手たちが二流ということはなく、みな一流です。明日の試合には適切な選手たちだと信じています。9人が来ないことが明日の結果に影響することもないと思います。逆に力を見せてくれるのではないかと思います」
Q:今回のメンバーで見てほしい選手は?
「この質問に答えると、オシム監督にこの選手に注意してくださいと言うことになる。明日はエジプト全員のプレーに注目してほしいです」
Q:日本のビデオを見て印象は? 決定力など全体にどう思うか?
「ビデオはあまり見ていません。アジアカップを通してよく観察しましたが。最後に見た試合はスイス戦(オーストリア遠征・3大陸トーナメント)。日本の選手たちはスピードと体力があるというのが第一印象です。それを踏まえてエジプトの選手にも技術練習をさせました。明日はエジプトのファンにも日本のファンにもいいプレーを見せるために、日本の強いチームに対していい試合をすること。それが目標です」
Q:エジプト代表はアフリカネーションズカップを目指しているが、アルアハリの選手が来日しないのはチーム強化にとってマイナスだと思う。今回の試合の位置づけは?
「先ほどの質問の答えを言い忘れましたが、9人が参加しないことを心配して、この試合を延期してもらおうかと思いました。でも9人がいないことでキャンセルするのではなく、他の選手も強化していく必要があると思いました。エジプト代表が弱いということではありません。知られていない選手のプレーが明日、注目されるでしょう。今回のチームには18~20人の選手がいますが、その他にも30~40人の選手がいて、ケガ人が出た場合には代わりの選手もいます。明日の試合にもその中の選手が出るので、どうぞ見てください」
Q:DF4人、FW6人の登録だが、明日のゲームの戦い方は? どう考えているのか?
「その質問に具体的に答えることはできませんが、ご存知の通り、エジプトは攻撃的なプレーが特徴です。昨年のアフリカネーションズカップで優勝したのも、攻撃的なプレーを貫いたからです。守備を強めるためには中盤の枚数を増やすのも1つの考え方。それでFWを6人、DFを4人にしました」

●駒野友一選手(広島):
「相手のビデオを見て、ディフェンスラインとFWの間が結構空くと思った。前からプレスをかけてくるけど、後ろがついてこない。だから僕らは前へボールを動かすことを意識したい。つなぐところはしっかりつないで、奪って、相手より前に走りこんでいければいい。そのへんを体にしみこませて、いろんな状況でやっていくことを考えたい。
(エジプトの印象?)しっかり後ろからつないで、自陣のペナルティエリア付近でも慌てて蹴らずにつないだり、ドリブルしたりしてくる。前からプレスをかけていけば、いいところで取れる。ボールをつないでいるうちに失うことも多かったんで、プレッシャーをかけてついていければいい。(アウトサイドからの攻め?)自分が得点に絡むシーンは確かに少ないし、この大会でいい形に持っていきたい。チームとしても自分としてもいい形で終わって来年につなげたい。相手のシステムは3-5-2と4ー4-2の両方ある。試合当日にならないと相手の形も分からない。どう対応できるかが問題」

●山岸 智選手(千葉):
「エジプトは結構つなぐチームだった。1人1人の能力が高くて、ボールも持てるし、前の選手にでかくていい選手がいる。でもアルアハリの選手は全然来てないんですよね。(2003年のワールドユースで対戦した?)あの時も1人1人がでかくて、技術がしっかりしている印象だった。海外のチームはみんなそうだけど。それとアフリカのチームはスピードもある。それを組織立ってどう止めるかがポイントになる。(前線と最終ラインで2対2や3対3の練習が多かった?)僕らが奪った後、どれだけ前に当てて組み立てていくかが今回の攻撃の狙い。意識付けの練習だった。(タテの意識が高かった?)横、横というパスになるとスピードの変化が出てこない。タテに入るだけでスピードアップできることが大事だと思う。自分が入ったら、前線で落としたボールを逆サイドでもらうイメージでやろうと思う。真ん中はどこの国も強いし、サイドをどう崩すかが1つのポイントになってくる」

●大久保嘉人選手(神戸):
「(久しぶりの長居スタジアム?)久々ですね。去年の最後の方は長居第2だったし、ここでやるのは1年くらい経っているかも。でも別に変わってませんけど。(今日は前田と2トップを組んだ?)特に注意することとかなく、何も考えずにやった。(先発の可能性?)うーん、たまたまああなった組み分けでしょう。でも遼一(前田)とやると、キープできるし、パスもできるし、動いたらボールが出てきそうな気がする。やりやすい。エジプトはパス回しがうまいチームだと思った」

●鈴木啓太選手(浦和):
「エジプトは1人1人うまい。ヨーロッパにも近いし、アフリカでもあるし、アラブの血筋もある。それがうまく融合されてる感じ。アジアではサウジに近い感じかなと思う。どうなるかはやってみないと分からないけど。(この試合で確認したいこと?)チームとして今年はアジアカップの後、カメルーンやオーストリア、スイスという比較的強いと言われているチームとやった。その中で2勝1分という結果だけど、内容は明らかに足りなかった。それをどれだけこういった場で確認できるか。それからワールドカップ予選に向けて大事な試合。今、やっている方向をしっかり確認したい。(これで今年55試合目くらい?)そういうことは1年通してやって、ああこれだけやったんだと思えればいいこと。今は明日の試合に集中したい。相手のシステムもやってみないと分からない。でも僕はポジションうんぬんはあまり関係ないと思う。サイドに何人選手がいるかじゃなくて、3人必要なら3人いればいい。崩せるならどんどん攻撃に参加すること。リスクをケアしながら、今やるべきことを考えていくべき。守備に関しては1対1が基本だし、非常に重要。守れるならそれでいいんだけど、上のレベルとやったら勝てない。周りが助けることが大事。スイス戦も失点しているし、修正しないと」

●遠藤保仁選手(G大阪):
「(明日の最大のテーマは点をとること?)確かにそう。基本はサイドからできるだけ数的優位を作っていくこと。今年最後だし、特に前の選手が勝負を仕掛ければいい。貪欲にシュートを狙っていけばいい。(自分自身も今年1点?)そうですね。代表ではまだまだ点が少ないし。もっとシュートを狙わないと。前目だし、積極的に行く必要がある。それプラス、連動して動くこと。個人の力でいければいいけど。2人3人と絡めばチャンスは作れるし、必ず相手も崩れる。それをやり続けていきたい。(FKのトリックを練習していた?)毎回やろうとしたらできるけど、難しい。状況を見つつ、1つのオプションになれば有利に進められる。状況を見てやっていきたい。(明日は2トップか3トップか分からない?)オシムさんはもともと急に変わることが多いし、失点しないことがまず第一。お互いいいところを出し合えればいいし、フォーメーションは関係ない」

●今野泰幸選手(F東京):
「エジプトのビデオは練習前に見た。技術があって、しっかりボールをつないでくる印象だった。システムは固定しないみたい。3トップだったり、2トップだったり、4バックだったり、3バックだったり。そのあたりは試合の中で対応していければいい。(今日もセンターバックがマンツーマンだった?)そうとは限らない。練習に関してはどちらかといえば攻撃だった。ボールを取った後に早く前に当てろと言われていた。(疲れ?)他の人のことはよくわからないけど、自分はあまり感じていない」

●播戸竜二選手(G大阪):
「(久々の代表戦?)何か特別なことがあるわけじゃないけど、楽しみは楽しみ。(背番号は11番?)別にない。(佐藤)寿人がいないからだろうし、俺はいつも余り番号だから(苦笑)。それにちゃんと名前が入ってるわけじゃないしね。(FWは2トップと3トップに分かれていた?)特に監督からの指示はない。それは毎度のこと。誰でもどこでもできるようにということだと思う。そんなに意味はない。(エジプトのビデオ?)コートジボアール戦を見た。相手にドログバやカルーがいたから(笑)。エジプトのことは分からない。ただ、そのコートジボアールに0-0だったから、間違いなく力はあると思う。(積極的にプレスをかけていた?)チャンスがあったらどんどん行きたい。前からボールをを取りにいって監督から褒められたし。褒められるのはそのくらい。そこを頑張らんと」

●山瀬功治選手(横浜FM):
「エジプトのビデオは一応見た。個人個人のイメージは見る限り。来てない選手もいるから実際には違うのだろうけど。チームのコンセプトは人が変わっても一緒だと思う。主力が来てないことは問題ではない。しっかりとボールをつないで組み立ててくるチームという印象だった」

●中澤佑二選手(横浜FM):
「今年最後の試合。失敗を犯さない試合にしたい。相手のメンバーに関しては誰が出てきても変わらない気持ちで試合にのぞみたい。相手がどうこうではない。仮に僕と阿部ちゃんがセンターバックに入るのだったら、アジアカップのような失点は絶対にやってはいけない。ワールドカップ予選が始まるし、来年は始動も早い。今回も予選を見据えた試合ということで、気持ちの部分でしっかりやりたい。ワールドカップ予選を経験している選手が引っ張っていければいいチームになると思う」

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2007年9月11日 (火)

スイス 3-4 日本、いろんなコメント

●オシム監督(日本代表):
Q:なぜ最初からあのようなプレーができなかったのか?
「説明するのは難しいです。ハッキリ言えるのは、我々がオーストリアに遠征して欧州のチームと戦ったということ。みなさんもご存じでしょうが、特にスイスはそれほど知られていないチームではありません。最近はオランダやアルゼンチンと対戦して非常にいい成績を残しているし、欧州でもかなりレベルも高いチームです。こちらの選手たちもスイスのチームや選手についての情報は持っていましたし、試合前にそれほど細かいことを言わずとも、それなりの知識がありました。
 試合序盤は、もしかすると、日本の選手が相手のことをリスペクトしすぎていたのかもしれません。もちろんスイスは最近、いい結果残している。それで相手を恐れていたというわけではないでしょうが、リスペクトしすぎていたのかもしれない。選手には当初、戸惑いがありました。コンビネーションを重視するのか、キープをするのか、守るだけなのか…。守るだけというのは非常に難しいですが。相手のFWも非常に背が高いわけだし、守るだけではやられていたと思います。残念ながら最初の2失点は、非常に安っぽいものでした。相手に簡単に機会を与えて、こちらがミスをしてしまったということですが、0-2からこのような結果を残すことができたことについては満足しています。
 正直、ここまでいい結果を残せるとは思ってはいませんでした。2失点した後、ある程度チームプレーが向上して、チームとしてのまとまりを証明することができた。それはよかったと思います。ハッキリ言えるのは、日本が1対1での状況で勝つのは難しいからこそ、数的有利な状況を作り出してプレーしないといけないということ。自分たちの武器として、これから磨いていかないといけない組織力、それからコンビネーションプレー、そして相手チームよりも多く動くこと…、こうした部分をより多く見せることができたと思います。

(ここでオシム監督の携帯電話が鳴り出す)私の妻が『今どこにいるのか』と聞いています(笑)」

Q:ハーフタイムの指示は? 特に相手にリスペクトしすぎたことについては?
「もちろん、論理的に指示を出せれば一番いいのですが、実際には選手たちにそうは言いませんでした。怒って指示をしたんです。欧州の選手ならダイレクトで指示を出すことができますが、日本人相手に怒りながら、感情を出しながらメッセージを与えるのは難しいです。後半に改善されたいくつかの点はあったが、実際には前半の25分からチーム状態は向上したと思います。
 スイスにとっては危険な状況だったと思います。比較的早い時間帯に2点を取って、ある意味、安心してしまったのですから。そこで1点を返されてから、心理的には難しい状況になったのかもしれません。日本としては、もちろん後半がよかったというのは正しいことですが、前半25分くらいから、ゲームをコントロールするという意味で、スイスと日本の立場が逆転しました。このように前半と後半があまりにも違うゲームというのは、10年に1回くらいのこと。正直なところ、自分としては2-4で負けていても許していたと思います。
 重要なのは、どのような試合をするか、どのような勝ち方をするか、どのような負け方するかです。最終的なスコアというのは、そこまで重要ではありません。ただし、最後に思っていたのは、軽々しいプレーはできる限りしないこと。もちろん、攻撃に関しても、守備に関しても、できる限り効率的なプレーをすること。それが重要だと思います」
Q:スイスという強いチームと対戦したことで、チームに新しい力は見えたか?
「確かに、相手のレベルもあることなので、信じられなかった選手たちの一面が見えることはあります。それはいい面でも、悪い面でもあります。例えば、中村俊輔を前半で交代させようかと考えることがありました。しかし、ロッカールームで選手たちの様子を見ていて、それでまた判断が変わることもあります。松井についても、前半いいシーンあったけれど、それ以外のプレーについてはどうだったか…。ハーフタイムの様子を見て、そこで選手を代えるのかどうか。監督としては、後半の3分、4分、5分くらいはトライさせてみたいと思いました。このまま前半と同じように、いいプレーが見られないかもしれない。そうすれば交代しよう…。そう考えて選手をピッチに送り出すと、突然、人が変わったようにいいプレーをすることがあります。サッカーとは難しいもので、どのような状況になるのか全く読めません。後半は自分たちにとって非常にいい展開になりました。全体にスペースが多くあったし、比較的簡単にボールを回すことができました。ボールがないところでの動きもよかった。最終的に自分たちが勝つことができたわけですが、得点というのはあくまですべてのプロセスの結果。運がよかったこともあるし、場合によってはとてもクレバーなシーンもあったかもしれません」
Q:オーストリア、スイスと対戦して、いい内容で試合を終えることができた。この結果によって、日本の評価もよくなり、今後もマッチメークもしやすくなるのでは?
「おっしゃる通り、このような試合をすることで、欧州でのマッチメークは楽になるでしょう。ただし、日本にとって最も重要なワールドカップ予選を突破するためには、欧州ではなくアジアの相手と戦わなければなりません。アジアには欧州とは全く異なるメンタリティ、文化、プレースタイルがあります。
アジアには旧ソ連の国々、アジアの国々、インド、マレーシア、インドネシア、香港、台湾などいろんな国々があり、こうしや相手と日本は対戦しなければいけません。プラスアルファとして、オーストラリアというまったくメンタリティと文化の違う国も追加されたんです。日本代表はある意味、アジアで勝つことを義務づけられています。日本という国は世界的に見てもカリスマをもった国だと思います。だからこそ、いろんな国のチームがライバル心をもって挑んできます。
そのような非常に難しい状況の中、いろんな要素も含めて、相手が私たちとの対戦を楽しみにして、モチベーションを上げてきます。日本は孤独な中でやっていくことになります。その場合、ポジティブになるかもしれないし、ネガティブになるかもしれない。近い将来、日本の力を一気に付けることは難しいかもしれません。日本がアジアで実力を伸ばしている唯一の国ではないですから。
欧州のみなさんはあまりご存じではないかもしれませんが、アラブ諸国をはじめアジアの国々はどんどん力を伸ばしている。イエメンであったり、ブータンであったり、インドであったり、欧州でほとんど知られていない国であっても、彼らもいいサッカーをしています。特にアラブ諸国はいい監督を招へいして、非常に速いスピードでレベルをアップさせている。アジアで勝ち抜くということは欧州とは違った難しさがあるんです。そこで私たちが勝ち抜いてこそ本当の価値があると思います」
Q:この大会で優勝できたことについては?
「もちろん勝てばうれしいですよ。残念ながら受賞式の写真を撮らなかったので、みなさんの写真を期待しています(笑)。0-2から追いついて勝てたことについては、チームのモラルがいいという証明にもなるでしょうし、それ以外の要素もあったと思います。幸運もあっただろうし、相手の選手がいることを忘れてはなりません。相手は2-0でリードしていたわけで、最後までボールを回して試合をコントロールできたかもしれない。にもかかわらず、彼らは違う判断をし、失点した。パニックとはいわないが、こちらの方試合を有利に展開することができたのです。つまり、スイス人も人間だということなんです」
Q:選手たちが「後半にスイスの足が止まった」と言っていたが?
「簡単な答えは『偶然』ということです。そうすれば長く話す必要はありません」
Q:偶然で済むなら、監督いらないのではないですか?
「その通りです。全てが偶然だけなら、サッカーに監督は必要ありません。ですが、偶然についてもいろいろ哲学することできます。どんな偶然も、自分たちがサポートすることによって、幸運を自分たちのほうに引っ張ることができるんです」
Q:昨日の会見で「こういう強い相手と戦うことは、どの程度のリスクを冒すかという判断を磨く機会となるだろう」といっていたが、リスクの掛け方についてはどうだったか?
「前半の初めはまったくリスクを冒しませんでした。そのため、日本の選手は罰を受けました。が、後半は神風のようなプレーをしたので、最終的には勝つことができました。簡単にまとめると、こうなります(笑)」

●ヤコブ・クーン監督(スイス代表):
「まず日本チームを祝福したい。今日は観客にとって興味深い、非常にいい試合になったと思います。もちろん監督としては、これほどスリリングな展開というものは望んではいませんでした。いくつかの大きなミスもありました。ビデオを見て、もう一度さまざまな角度から分析したいので、ここで選手を批判することはしたくありません。今日、7つもゴールがあったというのは、それだけ多くのミスがあったということでもある。これからチームのコーチ、スタッフと一緒に、それらのミスを分析して、改善のポイントを探していくことにしたいと思います。
 特に前半と後半のプレーの差が大きくなってしまった。前半に関しては3点目を奪うチャンスがありましたが、残念ながらオフサイドの判定になった。自分としてはオフサイドだったとは思いませんが、そこは審判の判断を尊重しなければなりません。審判よりも自分たちの選手がどのようなミスをしたかということを分析すべきでしょう。前半のスイスは、非常にいい、自信をもったプレーをしていました。後半、日本に1点を返されたことによって、心理的な影響をうけ、自分たちのパフォーマンスが低下したのだと思います。
今回の10日間のオーストリア遠征は非常に重要でした。我々はユーロ2008のホスト国で予選はないが、選手にはまだまだ厳しい競争があります。2008年春に最終メンバーを決める際には、今回のオーストリア遠征での選手のパフォーマンスが重要な参考になると思います」
Q:交代でチームのバランスが崩れたが?
「我々の最大の目標は、ここでいいプレーすることではなく、ユーロで素晴らしいチームにするということです。そのため、全ての選手にチャンスを与えることが必要だった。彼らは自らのパフォーマンスを見せる機会が得られたでしょう。こうした過程の中で、スイス代表として最も素晴らしい20人のフィールドプレーヤーを選ぶことが重要なんです」
Q:失点のきっかけを与えたベーラミについて?
「私のポリシーとして、このような場で選手を批判はしたくありません。冷静に、客観的に今日起きたミスについて分析し、それについてディベートして解決方法を見つけていきたいと思います。もちろん選手たちのパフォーマンスのレベルの違いもあったが、重要なのは、こちらがチームとしてまとまることです」
Q:前半25分くらいから日本が盛り返した理由は?
「そこまで時計をみていませんが、前半はこちらがよかった。いくつか選手交代があって、チームのバランス崩れ、パフォーマンスが悪くなったかもしれません。ですが、何度もいうように、われわれの最終目標はユーロです。このような親善試合は、もちろん勝つことも重要だが、様々な選手を送り出し、それをチェックすることも重要なんです」

●中村俊輔選手(セルティック):
「(前後半で全然違うサッカー?)ウチが変わったというより、相手が落ちたというか。ヨーロッパのチームにはよくあることだけど、前半飛ばしてて、スコットランドもそうだけど、後半は止まったりするチームもあるから。左サイドバック(3番)が変わったのもあるけど、向こうが少し止まったのはある。
(スイスの入り方?)あれは日本の理想だと思う。みんなが連動して守備をするから、誰が誰をマークするって形じゃなくて、ちょっと5mずれるだけでプレッシャーがかかっている。日本は1人について、それからやっとプレッシャーをかけにいく。そこらへんが違う。前半の方が収穫はあるね。
(前半のボール回し?)うーん、裏に出ようという発想もあるけど、そのタイミングでパッと誰かが裏を向くかという問題もある。走るタイミングも作りづらい。逆に顔を上げて見ると誰も走ってないってこともあったし。そのへんが形になってくると、ああいう相手でもいろんな攻撃ができると思う。
(後半盛り返せた理由?)一番はやるサッカーを変えなかったこと。ハーフタイムに自分たちのやってることを続けましょうという感じで。あと監督はサイドで2対1を作ることを忘れるなと。みんなちゃんと2ー1で1点差になった時、もっと点を取りに行く意識を持っていたのがよかった。2-1でいいんじゃなくて、もっと行くんだという。
(2戦やって?)今回もすごく大きかった。ヨーロッパが相手だったし。こういう相手にはこういうことをした方がいいというのはわかった。チームの個人個人のプレーの特徴もさらに理解できたし。例えば啓太なら、前への決定的なパスは出さないで、闘莉王に下げるパスが多い。ならば、闘莉王に下げている間に誰かがもう走り出さなきゃいけないとか。そういうことが分かったから、自分が何をするかも考えられる。闘莉王が上がるタイミングも分かったのは大きい。10日間みっちり練習できたのは収穫だと思う」

●鈴木啓太選手(浦和):
「スイスといってもやれるとは思っていた。でも自分自身は活躍できるところまでは行っていない、まだレベルアップしなければいけないと思う。
(スイスの強さ?)正直、カメルーンの方が強かった気がする。自分はそう思うけど、実際のところはどうなのかよく分からない。ただ、組織だったプレーとか、1人1人の能力は高かった。ベストのメンバーで戦っていたらどうなっていたのか…というのはある。後半、3番と5番が抜けたことが大きかった。ハーフタイムにも3番と5番には注意しようと話していたから、いなくなったのは残念。いいチャレンジをしたかった。
(稲本君との関係?)特に発見はない。もともと分かっていたところはあるし。
(ボール回しの課題が出た?)それはそうだと思う。でも誰のせいというのはない。もう少し全員が少しずつ動くことは必要かもしれない。でもつなぐだけがサッカーではない。相手がプレスをかけてきたら1本のパスも有効になる。ボールが回らないというのはどこかにスペースが空いているということ。うまくサイドに展開することもできる。状況に応じて考えることの大切さを改めて感じた。プレッシャー自体はコロンビアの方が激しかった。初めてこういうレベルの高い相手とやったという感じはしない」

●稲本潤一選手(フランクフルト):
「前半は雰囲気というか、向こうの速いペースに戸惑うことがあった。セットプレーもあまりやってなかったし、そういうところで失点してしまった。踏ん張れるプレーができたら違ったと思う。それでもボールをつないで行ったら、前半と後半が逆になった。結果が出たことはよかった。しっかり僕とか(鈴木)啓太とかが前を向いてスペースにボールを出すことが後半はできた。押し上げもできた。
(前半戸惑った理由?)チームとしての経験とか、前が1人でボールを取った後に速さを出しにくかったりとか。
(ハーフタイムの指示?)観光に来たわけじゃないし、0-2で終わるわけにはいかない。しっかりボールをつないで、人とボールの動くサッカーをしようという話だった。後半にこっちが先に点を取ったことが大きかったと思う。松井も勝負してくれて、1対1の勝負ができたことがよかったと思うし、全体のパフォーマンスもよかった。
(ミドルシュート?)向こうは1トップだったし、打ちやすかった。セットプレー以外のチャンスも作らせなかったし、それは自信を持っていいと思う。ただいらないファウルとか、セットプレーのケアとか課題はまだまだある。今回、オーストリアもスイスもアウェイ状態で戦ったのはいい経験。自分としてもしっかりゲームに出れたのが収穫」

●松井大輔選手(ルマン):
「仕掛けるのはもちろんだし、ペナルティエリアに入ることも大事だと思っている。そこからしかゴールは生まれない。
(PKを取ったシーン?)その前にFKを与えたので、どうしても自分でゴールを決めたかった。相手が嫌がることをしていかないとチャンスは生まれない。オシムさんのサッカーは選手としては辛いけど、魅力はすごくある。
(ハーフタイムの指示?)もっと冷静につなげ、いいゲームをして終わろうじゃないかという話。俊さん(中村俊輔)とヤットさん(遠藤)がいるんで、自分を見てくれている。裏にいけるボールが出てくると信じて、裏に抜けることだけを考えてプレーしていた。よかった部分も悪かった部分もある。悪かったことを見直すことも必要。最後に点を取る取らないは個人の問題。どこで仕掛けられるかを考えていかないといけない」

●巻誠一郎選手(千葉):
「自分は主役になるような選手じゃないし、脇役だと思う。でも今日はちょっと目立ったかなという気がする。前半は相手に慣れるのに苦労したけど、前半の終わりくらいからやれるようになってきた。
(PKを取ったシーン?)引っ張られなければ自分で決められると思ったんだけど…。でも勝ってよかった。セットプレーの時は闘莉王さんと中澤さんのいないところを狙っていた。その2人に一番強い選手がつくので、そこを外せば穴ができることは分かっていた。結果として自分のところには弱い選手が来て、最終的に振り切ることができた」

●山岸智選手(千葉):
「チームの後半の流れがよかった。それを崩さないように集中してやっていたらあの結果になった。
(オシム監督からの指示?)動き回って裏へ裏へ出ること。守備を忘れずにタテの動きをしろということだった。
(もう1点を取りに行く気持ち?)相手ももう疲れていたし、動けないのが目に見えていた。だから俊さんが持ったら裏を狙う意識はあった。あの時も憲剛君が持った時、裏が空いていて突っかけていった。
(前半はロングパスが多かった?)相手のプレスが厳しい中、ロングボールが多くなるのは仕方ない面もある。もっとつないでやるのが監督のサッカーだけど。
(ハーフタイム?)確かに監督は怒っていたけど、2点ともやられたのはセットプレーだったし、崩されてやられたわけじゃない。後半は自分たちのサッカーをしようと言っていた。前半はボール回しができなくて、ロングボールも通らなくて相手に渡ってしまうことが多かった。でも後半は自分たちが動いてパスを回せば通じると思えた。自身を持って次にいければいい。監督も試合前にスイスは今までやった中で一番強いかもしれないと言っていた。そういう相手に対して挑戦する気持ちでやったことを前向きに捉えたい」

●中村憲剛選手(川崎F):
「(ワンタッチ目をパスミスした?)ドキドキどころじゃなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいだった。その後、点が入って本当によかった。
(試合の雰囲気?)それを感じる前に終わってしまった。勢いはあったし、攻めになったら行こうと思っていた。そしたらボールが来た。シュートシーンはしっかりトラップしてコースを狙って打ったけど、その後、(矢野)貴章が決めてくれてよかった。あの瞬間、ミートを心がけていた。枠に飛ばすことが一番大事だった。枠にさえ行けば、GKに弾かれたとしても誰かが拾ってくれる。思ったところに蹴れた。ただGKがうまくてびっくりした。
(前後半のあまりに大きな変化?)前半のスイスはすごくバランスがよかった。組織的な守備が目に付いたし、日本もボールを回そうとしているけどうまくいかなかった。だけど後半は落ちてきた。オーストリアもそうだけど、11人で守ろうとすると体力がいるのかなと思った。
(自分が出る時?)いってこいという感じ。細かい指示はなかった。俊さんと代わるからと。前目なんで、とにかくボールを持ったら前に出そうと思った。寿人もヤマ(山岸)もいるし、裏にいける人がいた。スペースが空いたら勝負させようと思っていた」

●矢野貴章(新潟)
「(途中出場で)入ってすぐにセットプレーで、自分のマークする選手(ジュールー)にゴールされてしまったので、何とか自分が点を取りたいと思った。うれしいというより、安心した。(ゴールシーンは)体勢もよくて、(中村)憲剛君のシュートがこぼれるのを待っていた。前回のオーストリア戦は、セカンドボールが拾えなかったので、それを意識したのがよかった。(代表初ゴールだが)1点に変わりはない。それに、まだ1点しか取っていない。続けていかないと意味がない」

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2007年9月10日 (月)

スイスvs日本、前日コメント

●オシム監督(日本代表)
Q:今回の欧州遠征で行ったトレーニングの成果は?
「やっぱり数日間しかやっていないので、十分にできたとお考えになるなら、そうなのでしょう。あなたは私よりお若いようですから、もっと忍耐の気持ちを持ってください。私は十分忍耐をしています」
Q:中村俊輔のポジションについては?
「彼のプレーは私の発明ではありません。彼はあのポジションに慣れていますし、チームでもあのポジションをやっています。彼は自分で選んだポジションでプレーするタイプ。今日もそうだったと思います。私は近くで見てましたよ。(
(Q:中に入っていたように見えたが?)中に入ることを禁止してはいませんので、中でプレーしていました。サッカーは動きながらプレーするもの。ポジションや場所は一定ではない。役割は一緒でも。ああいうポジションの選手には自由を与えています。自由を与えすぎても困る選手もいますけど…」
Q:明日のスイス戦で点を取るためには何が必要か?
「点を取らせてくれとスイスにお願いしましょう。その質問にはお答えのしようがありません。何が必要なのかこちらが教えてほしいです。日本からバレー(G大阪)やジュニーニョ(川崎F)を呼んできましょうか。呼んできても確実に取れるとは限りませんが。相手のあるスポーツですから、明日はスイスに対して『どうして日本に得点を与えなかったのか』という質問をすることになるかもしれません。我々には相手がいます。こちらはチャンスの回数をたくさん作りたいですが、それすら簡単なことではありません。シュートまで持っていく形をどれだけ作れるかです。選手たちはみな頑張っています。みなさん、選手の身になって考えてください。スタンドから見ているのがいちばん楽です。自分なら何ができるのか考えてみてください。簡単ではないことがすぐ分かると思いますよ」
Q:スイスはオーストリアよりも選手1人1人の能力が上だと思うが?
「アルゼンチンやオランダにも勝ったチームです。私が監督になって以降、最強の相手になるかもしれない。カメルーンも強かったですが、違う意味でスイスも強い。質の違う強さをスイスは持っています。欧州の中でも、実力は7~8位くらいでしょう。20~30人の中から、どの選手が出てもおかしくない、そういう選手層の厚さがあります。選手リストを見て、どのクラブに所属しているかを見れば、質の高さが分かるでしょう。しかも今のメンバーは3~4年、一緒にプレーしている。一晩ででき上がったチームではないのです」
Q:そのチームに対して、速い攻撃をどれだけできるかが重要になるのか?
「スピードも必要です。ただし、攻撃は最大の防御ともいうが、簡単ではありません。また、走るのが速い選手のプレースピードが速いとも限りません。走るスピードとプレーするスピードは別物です。それにスイスも、日本がどんなチームか、どんな選手がいるか、研究しているでしょう。いずれにせよ、スピードは必要ですが、我々の側にスピードのある選手が揃っているとはいえません。スピードで解決できなければ、別の方法を考えるしかありません」
Q:では、組織で崩すということか?
「私たちも旅行に来たわけではありません。組織というものは多少なりとも考えているつもりです」
Q:特定の選手に自由を与えているということだが、それが与えられているバックグラウンドは何か?
「私はどの選手からも自由を奪ったことはありません。しかし自由を与えられた選手は、いつどこでどのようにプレーするか、自分で判断しないといけません。自分勝手というわけではないのです。それだけではチームの利益にはなりません。自由を与えて、何かできる選手と、何もできなくなる選手がいるのです」
Q:今、この時期にスイスと対戦することは、今後に向けてどのようなメリットがあるのか?
「あらゆる試合に、何かしらの意味があります。明日、試合をしないほうがいいと考えるのでしょうか? 意味がないという答えを期待しているのであれば、それは相手に対して失礼なことです。ただでさえ欧州選手権の開催国としてモチベーションの高い相手です。そういう相手と対戦することに、どういう意味があるか、申し上げるまでもないでしょう。日本に残って大学生と練習試合をしていた方がよかったのでしょうか? あえて答えるなら、こういう強い相手と戦うことは経験になる。いつ、どの程度のリスクを冒すか、そういう判断を磨く機会となると思います。リスクを冒す戦いを避けるつもりはない。結果も大事だと思います。リスペクトは必要だが、怖がってはいけません。選手たちが怖がるようなら、いいゲームはできません。怖がらなくても、簡単な試合にはなりませんが…」
Q:強いスイスと対戦するのに、できるだけいい試合をしたいということ、そしてできるだけ多くの選手に経験をさせたいということ、両方の思いがあると思うが、どうバランスを取るのか?
「質問が複雑ですが、それは文字通り、チーム作りに何が必要か、何を考えなければいけないか、というポイントを突いたものだと思います。選手の経験もそうだが、年齢のバランス、若返り、そうしたことも考慮しなければいけません。若い選手だけでもいけないし、ベテランばかりだと走れない。そういう選手たちのバランスを考えてベストチームを作るべきなのです。もちろん、対戦相手が変われば、出す選手も変わります。相手がどんなプレーをするか、それに対応できる選手ということになります。どんな相手でも、同じメンバーではない。そういう答えでよろしいでしょうか」

●松井大輔選手(ルマン)
「明日は激しい試合になると思う。ボールをつなげないかもしれないけど、何ができるか。今日の練習? やっと慣れてきましたね。やっと終わりに近づいたというか。トレーニングはこのくらい(の負荷)がいちばんいいですよね。やっと調子も戻ってきたし、このままいけるといいと思う。
オシムさんとも何回か話しました。直接言葉が通じるとコミュニケーションしやすい。1トップ、2トップの時について話した。どうしても1トップの時はディフェンスもやらないといけなくなる。明日はスイスが相手だから、ディフェンスに時間を割くのが長くなるかもしれないけど。でも監督は何をしろというのは言わない。情報を提供しつつ、自分で判断しろという感じ。こうしなきゃダメというのもない。だから監督の話を聞きつつやりたいと思う。自分らしさをチームに取り入れていければいい。その結果として代表というチームになればいい。1人1人には個々の能力もあるし、いいところを出せば展開は確実によくなる。スイス戦の先発? いや、分からないですよ。先発だったらやりやすいけど。自分としては積極的に前へ行きたい。ゴールに絡む仕事ができればいいと思う」

●田中マルクス闘莉王選手(浦和)
「スイス戦の守りのポイントはディフェンスラインとボランチの間を空けないこと。距離感を大事にしないと。相手のクサビのボールもそうだし。セカンドボールを拾われたら後ろに余っている選手がいない。危ないと思っているエリアでボールを持たれたら、スルーパス一発で点を取られるし、どうしようもないくらい守れなくなるかもしれない。だからボランチとDFの絡みをしっかりと抑えていかないと。
(Q:明日は鈴木啓太(浦和)がいない布陣の可能性があるが?)啓太はずっとやってきているけど、代表っていうのはコンセプトがあるし、やらなきゃいけないことがある。誰が入ってもやってもらわないといけない役割がある。啓太のようなサポートに入れる選手はハシ(橋本=G大阪)くらいだけど。でも違う選手が入った時、2対2までなら自分たちで何とかできる。セカンドボールを拾われて3対2になった時は厳しい。三角形を作る形になれば何とかなる。レッズでは啓太がいない時は阿部がやってるけど。まあ、どんな状況になっても、自分がいちばん強いのは守備というのを分かってもらえるようにやりたい」

●山瀬功治選手(横浜FM)
「スイスについては、ビデオとかのイメージはあるけど、やってみないと分からない。同じようにやってくるとも限らないし。まあ、情報が頭の片隅にあれば、反応しやすいのかなと思う。単純に裏に抜けていくだけじゃダメ。そう簡単に裏を取れないと思うし、どこかでひとひねりは入れないと。裏に回る前にボールに触れるかが大事。Jリーグでもボールを持った時に前にボールを動かすことは意識している。そういうプレーを入れられればいいと思う。ドリブルでもクサビのパスでもいいと思うし、そういうことを誰かができるかできないかで、攻撃のリズムが作れるか作れないかになる。僕がボールに絡む時にはゴールに向かって行きたい。必ずそうなるとは限りませんが…」

●中村俊輔選手(セルティック)
「右足の状態? 痛いけど何とかなる。右も左もだけど。最近、運が悪いね。今日は右ひざをひねった状態で着地したから。でもまあ、ネンザ系には強いから、大丈夫です。
今日の最後の布陣については、自分たちで考えろと監督は言っていた。最初、ビブスをつけたチーム(敵側)がいて、これに合わせて付いてみろと。まあ、だいたい分かるでしょう。俺が右で、松井君(ルマン)が左で、山瀬(横浜FM)が下で。4-2-3-1というより4-3ー3ぽくなると思う。相手は4-2-3-1で、ダブルボランチが並んでて前に1人いる。だからその1枚にイナ(稲本=フランクフルト)がついて、ヤット(遠藤=G大阪)と山瀬でダブルボランチにつく形になると思う。
松井君にはだいたい意見を伝えた。左に入ると縦にグイグイ前へ行くから、絶対にセンタリングで終わってくれと。そしたら自分も中に入っていくからと。山瀬はどっちかというと飛び出したりするタイプ。横浜FMのゲームもよく見てるから。ボランチというよりトップ下っぽくもできるし、タイミングよく上がってワンツーとか使えればいいし。山瀬が前へ行って、松井も行ったら、今度は誰もいなくなって速攻を食らうのがいちばんよくない。回すところはゆっくり回さないといけない。パスを出す時もタイミングを見はからって、いい状態で出すとか。ヘンに取られ方が悪かったり、仕掛けるタイミングがずれるのも問題。だからゲームを落ち着かせる役目を俺がしたり。あとはポジションチェンジで自分が真ん中へ行って、ヤットと近くで相手のボランチとストッパーの間でうまく動くとかを時間帯によってやりたい。
明日の布陣は、オシム監督のことだから分からない。自分のポジションのメインは、やっぱり右の方になる。タイミングを見ながら中に行って、ボールを回せていないようだったらヤットの近くへ行ったり、山瀬君に開いてもらったり、右と左で松井と変わってみたり、様子を見ながらになるね。
スイス相手にどう点を取るか。個人の力とか言ってるけど、やっぱり連動しないと難しい。あのくらいの相手になれば1対1でもきついから。ただ仕掛けるような動作をしない限り崩れていかない。つっかけつつ、人が動くことを前の方でできればチャンスはあると思う。速いセンタリングも大事だね。加地(G大阪)とかも速いボールを入れるべきだと思うし。スイス戦は楽しみ。今までやった中でいちばん強い相手だと監督も言ってたし、どれくらいやれるかを計るいいチャンスだと思う」

●中村憲剛選手(川崎F)
Q:スイスはフレイがケガしていて4-2-3-1で来るようだが?
「そういう話はしてましたね。それに合わせて今日の練習では自分のいるほうのチームが4-2-3-1でやった。(3大陸トーナメントの)スイスvsチリ戦を見たけど、チームとしてボールの流れが非常にいい。もうチャレンジですよ。試合に出たら思い切ってやりたい。まあ、スタメンで出たいですけど、今は出た時にしっかり仕事をすることがいちばん大事。いつでもやれる準備はしておきます。ミドルシュートもどんどん打ちたい。後半の時間帯はスペースも空くだろうし。
(Q:今日の練習では、パス回しもよかったが?)それが自分の仕事だから。出して受けて出して受けて、テンポを作れればいいし、ミドルシュートを打つのがプラスアルファ。あとディフェンスも大事。明確に課題と仕事が分かっているから、注意してやりたい」

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2007年9月 7日 (金)

オーストリー0-0(PK4-3)日本、いろんなコメント

●オシム監督(日本代表)
「私からコメントはありません。質問がなければ、もう遅いので、そろそろ家に帰ろうかと思いますが…」
Q:オーストリアを離れて数年経つが、オーストリア代表はどのくらい進歩したと思いますか?
「まずは、このような美しいスタジアムができました。私がいた時にはなかったものです。サッカーのレベルも上がった。全ての分野において言えることですが、人生も同じでサッカーも進歩しているのです。みなさんは今日のパフォーマンスには満足していないようですが、20年前のサッカーと比べれば圧倒的に進歩しています。ノスタルジックな要素をみなさんお持ちでしょうが、それにはネガティブなものも含まれています」
Q:アジアカップと同様、日本のクオリティの高さが見られたと同時に、問題も見られたと思いますが?
「どのような質問ですか? もちろん私も同じものを見ていました。どう答えればいいのでしょうか? 私もよく観察していたから分かりますが、パフォーマンスに問題があるからといって、選手をチームから外したとしても、それでパフォーマンスが上がるものではない。サッカーはそんなに単純なものではありません。非常に複雑なものなんです」
Q:ヒッケスベルガー監督が、日本はオーストリアよりレベルが高いといっていましたが?
「2人とも立場が違うので、自分としては逆のことを言いたいです、こちらにも修正点がありました。オーストリアもそれなりのプレーをしていたと思います。確かにコンビネーションやカウンターなどでうまくいかないところはありましたが、それらは全て個人的なミスによるもの。スペースがなかったり、トラップミスしたり、細かいミスがありました。ただし、守備を固めてカウンターという方向性は間違いなかったと思います」
Q:相手の監督が「16m(ペナルティエリア)のところではダメだった」と言っていました。が、オシム監督は「内容が大事だ」と言っていました。それは「しっかりしたシュートチャンスを作る」という意味だったと思いますが、そこでの課題はありましたか?
「もしかしたらピッチの両サイド16mを狭くしたら、日本はもっと点が取れるかもしれないですね。もちろんボール奪ってからゴールに向かうまでも距離がある。もっと効率よくチャンスを作らないといけません」
Q:「16mまでは素晴らしいのに点が取れない」というのは,欧州でプレーできるようなFWがいないということですか?
「根本的に優秀なFWというのは、どのチームにも必要です。ただし、たとえばバルセロナなどを見ていても、彼らは素晴らしいFWが沢山いるにもかかわらず、毎年新しい選手を探しています。これは全てのチームに当てはまること。質の高い優秀なFWを探し求めることはどこのチームも苦労している。我々にはフランクフルトでプレーしている、非常に優秀なFW(高原直泰選手)がいるが、彼だけに頼ることはできません。ケガやレッドカードで出られない状況も考えて、今日の試合はある意味、いいテストになったと思います。もちろんイングランドやイタリアなどでも、優秀なFWというものは求められています。JリーグではFWのポジションはよくブラジル人選手がスタメンでプレーしているので、日本人の個の高い能力を持ったFWが出てくるのは難しいかもしれません。ブラジル人が日本人になるには、少なくとも6~7年はかかる。その時期には、私は死んでいるかもしれません(笑)」
Q:オーストリアが前半38分頃からブーイングを受けたことについてどう思いましたか?
「数年前なら驚いたが、今は驚きません。素晴らしいではありませんか。観客は38分までブーイングしなかったのだから。そこまで待ってくれたのですから、やさしいと思います。チームによっては試合が始まってすぐにブーイングを受けることもある。場合によっては、試合が始まる前からブーイングが起こることもあります。だから38分までブーイングなしでプレーができて、幸せだったのではないでしょうか」
(ここでヒッケスベルガー監督がコメント)「もしかしたらウォーミングアップからブーイングしてくれたら、試合中は疲れてやめるんじゃないでしょうかね」
Q:PK戦でまたロッカールームに引っ込んだが、これもノスタルジアによるものですか?
「PK戦になると、自然に体がロッカールームに向かうのです」

●ヒッケスベルガー監督(オーストリア代表)
「みなさんがご覧になった通り、客観的に見て、日本は自分たちより高いレベルの相手だった。0-0というスコアは運がよかった。PK戦で勝ったが、パフォーマンス面でまだまだ向上できる部分がある。我々の選手には、あらかじめ日本の情報を渡していたので、どんな展開になるか想像していたと思う。日本はオーストリアまで来て、新しいスタジアムの写真を撮りに来たわけでない。彼らは優秀なカメラを作るだけでなく、優秀なサッカーをすることを証明した。
日本の中盤は我々より素晴らしい。ペナルティエリアまではこちらが押されていた。ただし、日本には決定力のあるFWがいない。オシムにとってこれは難しい問題だ。が、こちらも中盤に優秀な選手がいない。オーストリアの問題は、中盤の選手の能力だけでなく、ボールがないところでの動き、フリーランニングの不足である。日本のような、いいコンビネーションを見せることもできなかった。
 スタジアムのブーイングは理解できる。しかしブーイングが我々の大きな助けになるわけではない。後半のパフォーマンスは多少なりとも向上したが、まだまだ満足できるものではない。今日は私自身にとって長い夜になる。ビデオを見て、どうしてこういうプレーをしたのかを考えるからだ。明日の昼にも会見が予定されているが、そこでもう少し詳しい話ができると思う。どうしても今、聞きたいことがあれば答えるが、ないようなので、ここで切り上げたい」

●中村俊輔選手(セルティック)
「今日のオーストリアには勝てたか? うーん、欲を言えば。まあ、ピンチはなかった。有名なクラブでやっている選手も少なかったしね。今日やってみて、アタッキングエリアに入った時にFWとの連携がよくなるともっといいと感じた。あそこまでは持ち込んでいるわけだから。誰かが前に張っててダイレクトで出してワンツーして、それを使うフリして別に展開するとかね。全体によく動くんだけど、そうやって工夫をつけていかないと、ゴールのところで単調になってしまう。ゴールへの動き方はよかった。矢野君(新潟)もよかったし。俺らがボールを預けてまた戻してという形が多かったけど、それはフォーメーション上、仕方のないこと。全体にまだ息が合わないところもあったのは課題だけど。松井君(ルマン)が入っての感想は、ドリブルで前まで持って行ってくれること。回した方がいい時もあったけど。チーム全体がいい形を作ろうとしすぎるところがある。シンプルにやれって監督は言うけど、松井君みたいなタイプは今までいなかったし、1人であそこまで持っていけるから、出た時は周りがサポートしてあげられればいい。松井君みたいにどんどん自分でやっていっていいと思う。自分もシュート打ったり、センタリングを上げたりしたつもり。戦術を実践しつつ、個人の判断を出していけば、もっとよくなる」

●遠藤保仁選手(G大阪)
「全体的にタテに間延びしてしまった。それで能活さん(川口=磐田)のキックが多くなった。もっと自分たちが高い位置でボールをもらうようにしたかった。まずはしっかりボールを回すこと。どうしてもディフェンスラインが下がったり、中盤も僕やシュン(中村俊輔=セルティック)が下がってしまった。そのあたりは修正が必要だと思う」

●田中達也選手(浦和)
「僕が最初のチャンスを決めていれば、チームとして残り時間をもっと楽に戦えたと思うので、申し訳ない。コンビをもっと高めていけばさらによくなると思う」

●田中マルクス闘莉王選手(浦和)
「今日の試合はウチが主導権を握っていた。だけどチャンスのところでリスクを冒すのが足りなかった。内容は悪くないけど、それプラス自分が何をやれるか。アウェーだったし、こういう雰囲気に慣れるのが久しぶりだったけど、やれる自信を持ってやったつもり。でも、もうちょっとチャンスのところで体を張ってリスクを冒すようなところだったり、自分を含めて飛びこむところだったり、そういう攻めをしていかないといけない。正直、自分はもっと上がりたかったけど、自分の仲間を信じることも大切。チームとしてはいい方向へ向かっていると思う。もう少しチャンスのところを生かすようにはしたい」

●川口能活選手(磐田)
「相手の守備がしっかりしていたし、相手が高かったんで、クロスを何本か上げたけど相手の組織的守備を崩しきれなかった。みんな時差もあるし、完璧なパフォーマンスを求めることは酷だとは思う。でもそういう中で選手たちはスキルを出していた。全部が全部うまくいかないけど、やろうという姿勢は見えたと思う。ただ、勝負に行く部分が足りない。散らすパスだけになってしまう。そこは修正する必要があった。散らすだけの攻めが多かった中で、松井(ルマン)が途中から入ってアクセントになったし、攻撃にリズムが生まれてきた。ああいう形だと変化がつけられると思う」

●矢野貴章選手(新潟)
「前半はちょっとバタバタして、起点を作れない感じだったけど、後半はある程度、戦って起点になれた。攻撃も徐々にいい形になったと思う。最初はボールの起点を作るポイントがなかなかできなかった。ポジションごとの動きも少なかったし、中盤の人との出入りがもっとできたらいいと思った。ハーフタイムにそういう話をして、修正できたと思う。くさびが入った時は、あのくらいのプレッシャーはくると思っていた。初めの方はそのタイミングがつかめなくてドタバタしてしまった。田中達也(浦和)さんとの連携については、試合に入る前からお互いの距離、タイミング、動き出しを話し合っていたけど、練習でなかなかプレーする時間がなかったし、難しかった。こういう状況でも決定的な仕事をしたかった。それができなくて悔しい。オーストリアの印象は、ちゃんと組織的に守ってから攻めようとしてくるチームだった。体格も違ったし、プレーの精度も違った。そういう相手に決定的な場面が作れなかったことが課題かな」

●今野泰幸選手(F東京)
「PKを蹴ること? 大熊さん(コーチ)に言われた。
試合に出る時の指示は何もないです。自分で考えるということじゃないですか。時間もなかったし。急だったんで、いつも通りやられないようにして、チャンスがあれば攻めようと思った。外から見ていて早く点が入らないかなと思っていた。チャンスが多かったんで。
PKの時のGKの位置は見ていない。アウェーの雰囲気ですごいなあと。次に向けては、まだ整理できていない。監督からも指示があるだろうし、明日からの練習をしっかりしたい」

■松井大輔(ル・マン)
みんな1対1で行こうとしていなかったので、自分は行きたいと思った。1人、2人と抜ければよかったが、抜けなくて、もうちょっと。チームとしてパスは回るので、あとは最後の仕掛け。ポゼッションでもいい時間帯はあるし、タイミングや状況によるけれど、そこを選手が分かればいい。
(途中出場するまでベンチで)見ていて歯がゆかった。もっとガンガン行っても、失うものは何もない。自分はそういうことをやったつもり。でも、あまり存在感は示せなかった。まだ時間が足りない面はある。まだまだ動けていない。正直、全然満足していないけれど、次につなげられたらいい。

■稲本潤一(フランクフルト)
チーム全体として、シュートやスピードの変化が足りなかった。ベンチからサイド攻撃や、速いクロスを入れろという指示が出ていたが、あれだけでかい人がゴール前にいるとなかなか崩せない。でも後半になって(中村)憲剛が入って、シュートの意識は出ていた。自分も、もう少しシュートの意識を持てればいいと思う。

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2007年9月 6日 (木)

日本代表 vs オーストリア代表試合前日のオシム監督(日本代表)記者会見コメント

●イビチャ・オシム監督(日本代表):
Q:この間の会見でスピードについて語っていたが、オーストリア戦に向けて何か具体的な戦術はあるのか?
「スピード以外に、何に基づいて戦術を立てるというのでしょうか? そこで何を話したかは覚えていませんが、スピードについて語るとすれば、そういうことになります。スピードはサッカーの基礎。走る速さ以外にも、考える速さ、反応の速さ、いろいろあります。あなた方のニュースも、スピードをもって読者に届けられれば、沢山のお金がもうかるのではないですか。スピードは大事です。ただし、スピードだけでは十分ではない。単にスピードだけで勝負するなら、陸上選手になればいいのですから」
Q:フィジカルについてですが、オーストリアは非常に体が大きい。コンビネーションだけでは日本の裏を突けないだろうから、背の高い選手を中央に集めて放り込む戦法も想定されますが、何か対策は?
「オーストリアに背の高い選手はいるが、FWはそれほどでもありません。もちろん、平均身長は日本よりも2~3cmは高いだろうが、それほど決定的な差ではないし、大きなハンディだとは思っていません。それ以外のプレースタイルを考えないといけません。あらかじめ、どの選手を出すか分かれば対策も立てられますが、現時点では向こうのスタメンが分からないので、こちらがどう戦うか話すことはできません。スタメンが分かっていれば、もっと沢山のことを話せますが」
Q:チーム発足後、初の欧州での戦いですが、アジアでの戦いとの違いをどう考えますか?
「それは戦ってみないと分かりません。試合が始まれば、みなさんも見ることができるでしょう。一般論としてのアジアと欧州のサッカーの違いは語れますが、それが正しいかどうかは実際にやってみた方が分かります。この遠征は2試合あるわけだから、それが終わればより良く理解できるでしょう。試合前にたくさんお喋りしても、あまり意味はないと思いますよ」
Q:かつて仕事をしたオーストリアで試合することについての感想はありますか?
「個人的にはいろいろなことを考えます。が、それはプライベートな問題です。試合をするたびに新しい発見があるはず。サッカーに限った話ではなく、私は日本でも何年か過ごしているので、オーストリアは久しぶりです。つまり、かつてオーストリアのクラブで監督をしていたことよりも、今は日本の監督として日本の選手がいい試合することを期待しているということです。もちろん結果を軽視しているわけではありませんが、結果よりも内容が重視される試合があってもいい。とくに今回のようなケースではそうです」

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