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2012年1月18日 (水)

2002年日韓W杯、韓国の「誤審」「審判買収問題」メディアまとめ

収支決算!ワールドカップ、別冊宝島Real39(2002年11月2日発行)より

★★日本が書いた語った「韓国の正体」(山崎浩一)
・もともとW杯が始まる前からいろいろと因縁や伏線はあった。名称問題、キャラクター問題、ポスター問題など、韓国は日本にさまざまな要求をしてきた。それに対して日本が譲歩するといったお決まりのパターンがまたしても繰り返された。日本の神経を逆なでするような下地がじわじわと醸成されてきたところへ、例の「誤審」問題が起こった。そういういきさつがまずベースとしてあった。
・ポーランド戦もかなり怪しい反対がありました。ポーランドが弱すぎて目立ちませんでしたけど。また試合前にポーランド宿舎に韓国サポーターが押しかけて、選手を寝かせなかったという行動もあった
・アメリカ戦では、スケートのパフォーマンスがありました。あれを見て「なんてしつこい粘着紙綱奴らだ」とあきれら人が結構出てきた。しかも念入りに計画してやっていた
・露骨な判定があった最初の試合がポルトガル戦。ただ、ここまでは「まあ、こんなこともあるんじゃないか」とみんな思っていた。「これはただのホームタウンディシジョンだ
ぐらいで、裏に何かがあるとまではまだ考えてなかった。ある意味で許容範囲内だった。
・イタリア戦は強烈でした。これで「とにかく日本と同じじゃ我慢できないんだな、連中はどんな手段も使うんだな」という共通認識ができ始めましたね。露骨な判定が2試合続くと、さすがにみんなおかしいと思うわけですよ。試合開始直後にいきなりPKがあったり、同じ程度のファウルをしても、イタリアにはイエローカードが出るのに韓国のほとんどは全部見逃しだった。「韓国が勝つことになっているのかもしれない」そういう疑惑が一気に生じたんですね。そういう風に見てなかった人が「テーハミング、ドドンガドンドン!」になってたかもしれないけれど、ある程度サッカーを見たことがある人は、韓国のサッカーやイタリアの実力、それから過去の審判のトラブルを知っていますから、これは「アレ」かと思うわけですよ、要するに「出来レース」かと。ネットでは大騒ぎになってましたし、サッカーファンの間でもこのことは普通に語られていました。

・中国では、日本よりもずっと過激な韓国批判が巻き起こっていた。あくまで「誤審問題」をぼかそうとする日本のマスメディアとは対照的に、中国ではマスメディアも含めて韓国批判が公然と行われた。これが過熱、韓国人留学生と中国人との間で乱闘騒ぎまで起こる始末。結局、世界からの批判に推されて、それまで南米偏重だった韓国戦の審判がドイツ戦では欧州勢に固められることになり、韓国は敗退しました。
・ほとんどの日本人はそもそも「無韓派」、好き嫌いの前に、そもそも関心なかった。そんな大したレベルじゃなかったものが、W杯をきっかけに「嫌韓面」が引き上げられちゃったという面もある。
・韓国が不正を働いたかどうかははっきりとは分からない。FIFAがやったのかもしれないし、ちょんもんじゅんがシナリオを書いたのかもしれない。あるいは無言の圧力みたいなものがあって、審判委員会の中に韓国を勝たせようというムードができたのかもしれない。真相は永遠に分かりません。でも何らかの力が働いたことは確かなんですよ。でなかったら、あんなことは確率論的におこるはずがない。
・いろんな要素が絡んでいた韓国批判を増幅し、火に油を注いだのはマスメディアだったと思います。マスメディアがあまりにも韓国よりの報道をしすぎた。マスメディアは「日韓友好」を前面に押し出してコンテンツ作りをしていた印象があります。皮肉なことにそれが「嫌韓感情」を煽ることになってしまった。それに輪をかけたのが、「日本は敗退しちゃったんだから、そのかわり韓国を応援しよう」とマスメディアが言い出したこと。いろんな層に別れていた韓国批判が一気に一つの流れになっちゃった
・マスメディアは「日韓友好」ばかりで何も代弁してくれないというある種の失望感の中で、明石家さんまた飯島愛といったタレントがテレビで暗に、あるいは公然と韓国批判したこと、彼らがネットで大絶賛されるに至りました。飯島愛の素朴な一言を、その程度のことをなぜまわりが騒いで封じようとするのか。おそらくスタジオはかなり凍り付いたと思う。普通なら一番毒を吐くはずの爆笑問題が一生懸命笑いで飯島愛の発言をぼかそうとしているのが印象的でした。爆笑問題は体制派になっちゃった(笑)。あれはメディアに亀裂が入った瞬間ですから、言論統制というものの一つのパロディが体験できたと思うんです。

★★スペインの2002W杯(木村浩嗣)
・要するにスペインはここ8年で最高の試合をし、審判のミスジャッジのせいで負けた。49分のゴール、延長2分のゴールがなぜ取り消されたのか、何十回とスローモーションを見ても分からない。なにしろ、スペインTV局は一時期、そればっかり放送していたのだ。
・韓国戦後では、スペインの国中、カンカンに怒ってしまった。翌日から「泥棒!」、「盗人!」「恥知らず!」などの見出しがスポーツ新聞の一面に躍るようになった。
・韓国の陰謀による不当なジャッジで敗れた代表は、一夜にして悲劇のヒーローになり、政治はこれを抜け目なく利用した。アスナール首相は「負けたのは不運と{あること}のせいだ」ち記者団に言い、カルロス国王が代表を招いてペナルティを外したホアキンを慰めたとマスコミは大々的に報道した。
・スペインでは「お前は韓国人か?」としょっちゅう聞かれた。それに対し「いや、幸いなことに私は日本人だ」と答えることに決めていたのは、自分の身分だけでなく立場を明らかにするため。「私もあの試合を見て納得してませんよ」というメッセージだった。
・あの韓国戦の後、夜の街を1人で歩く時などじゃ、目立たないように道の端を歩いたり顔を伏せたりして警戒していた

★★マスコミ反省会での「韓国のイタリア戦、スペイン戦の判定問題矮小化」
司会:川端康生、スポーツ報知:今関達巳、週刊サッカーダイジェスト編集長:山内雄司、スカパー!:小牧次郎、スポナビ:岩本義和
@山崎氏の文章を読んだ後に、この座談会を読むと、「彼ら(川端、今関、山内、小牧、岩本)がサッカーを分かっていない」もしくは「彼らが言論統制されている」のどちらかであることがよく分かる座談会でしたw

・川端:BBSを騒がせていた嫌韓問題。「マスコミが韓国を悪く言わないのは、見えざる力が働いているためではないか」「言論統制があったのではないか」という声もありました
・今関:今回のW杯で特別な統制などなかったのは間違いない。
・小牧:もともと95年に共催が決まった時に「共催になったからには一緒に頑張ろう」という基本スタンスが生まれた訳で、地上波では何のためらいもなく、そのスタンスを保っていただけだと思います。
・小牧:フジテレビが最初の韓国戦を中継した時には文句はあまりこなかった。強い文句が出始めたのは、日本がトルコに負けた日の夜、韓国がイタリアに勝ってからですよ。最初に番組で取り上げた時には、「よくぞ取り上げた」という反応がガーッと来て、すぐに別の話題に移っていったら、今度は「なぜ取り上げるのをやめたんだ」とか、「なにか圧力があったのか」という声がきた。あれはとても異常な反応だった。
岩本:韓国vsイタリア戦を観てない人ほど韓国に対して批判的に書いている印象はあるんです。あの試合を観ていない人は、「なんでこんなに韓国が応援されているの?」となっていったような気がします
・岩本:スペイン戦での誤審問題だって、現場で観ている人間にはなかなか分からないですから。TVで観てる人はリプレイで分かるけど、現場ではそうはいかない。それで原稿が届いて当地での雰囲気が中心になっている記事であっても「なんで誤審に触れないんだ」となってしまうんです。不当な批判が多かったと思います。
今関:うちは中面で誤審問題についても書きました。ただあれが誤審かというと、現場で観てたらわかんないもんね。
川端:BBSでは「審判に対して裏で金が動いていたんじゃないか」なんて書く人もいました。その種の偏審だったとすればニュースですが、ただの誤審であるならどう取り上げるかは難しい。ただ、ああいう反応を見せられた時には、「日本人はこんなに韓国人は嫌いだったのか?」と驚かされました
小牧:日本と韓国の立場が逆だったとしたら、おそらく韓国で起きたであろう反応が、その1/5くたいの規模で出たということでしょうね。
山内:とにかく言論統制とかいう風に言われても、こっちはまったく意識してしなかった。
岩本:とにかくしつこかったですよね。友人に聞いた話だと、ドイツ人とイングランド人が一緒に決勝を観ていて、試合中はドイツのことをイングランド人がボロクソに言っていたのに、負けた後、一緒に酒を飲みながら「2006年は頑張ろう」となっていた。日本と韓国もいつかそうできないのかな、と思います。
山内:あと十年とか経てば、日本でも「こんな(過剰で粘着質な)騒ぎ方をしていた時代があったんだな」と振り返られることになるんじゃないですかね。
岩本:今回、BBSが嫌韓問題だけで一杯になっちゃって、あまり楽しくないBBSになったのは事実です。

★★韓国人インタビューなどより(中小路徹)
・日本がトルコに敗れた時、韓国で拍手が起こった。大多数の韓国人が日本の失点や敗戦を喜んだのは事実だった
・スタジアムの記者席でも、日本の失点や敗北をあからさまに喜ぶ韓国人記者はいなかったが、日本が得点し、勝つ度に彼らは一様に黙りこくった。遠くの方では、ボランティアの拍手と歓声が聞こえた。
・男子学生Bさんは、日本の初戦が始まるまでは、日本を応援するつもりだった。ところが、ベルギーの得点に「万歳」と叫ぶのを見ていて「日本負けろ」という雰囲気に呑み込まれ、気がついた時にはベルギーを応援してしまった。
・子どもの頃から、「日本人は悪い」という教育を受けてきたから、被害者意識は直接関係のない私たちの世代でも残っている。いくらメディアが友好ムードを作ろうとしても、韓国人には難しい。W杯を通じて、むしろ「反日」を強めてしまった自分を振り返る
・男子学生Dさん:「韓国を応援してくれるなど、日本の国民の良さは再確認した。でも、政治状況が解決しない限り、いくらメディアで友好を訴えても対日感情が和らぐことはない」と言い切った

★★杉山茂樹の誤審問題
・自国の試合のジャッジをどうこう言うのはいいとしても第三国同士の試合について、とやかく言う必要があるのか。日本にも審判の誤審の恩恵に与ったことは過去にいくらでもある。
・(韓国vsスペイン戦とドイツvsアメリカ戦を比較して)、取り上げるべき誤審と取り上げるべき誤審とを反対にしている(杉山の立場は、スペイン戦の誤審は別に大したことないようだ。さらに韓国vsイタリア戦については一行も触れていないw)んですから、報道側の罪も大きいと言えます
・とにかくサッカーのことを知らないなら、審判問題はあまり触れるべきではない。
・日本と韓国の両方で観戦しましたけど、韓国の方がずいぶん涼しかったし、韓国で行われた試合の方に好ゲームが多かったのもそのためだと思う。クオリティの問題だけを言うなら、韓国の単独開催の方が良かったでしょう。

★★カルチョ増刊「イタリアが泣いた日」より(ルイジ・ロニョーニ)
・試合終了のホイッスルが鳴り響き、優勝候補と目されていたイタリアは、W杯から抹殺され、はじき出された。涙、怒り、悪態がイタリア中を包み、そして一部の大都市では、魔女狩りならぬ(韓国人狩り)が始まった。2002年6月18日の灼熱の午後、イタリアは屈辱に満ちたこの日を決して忘れることはないだろう

★★サッカー批評16より
宇都宮徹壱
・大会期間中、メディアは「日本人は共催のパートナー・韓国を応援すべき」というキャンペーンを喧伝する一方で、韓国戦における一連の「誤審疑惑」、一部韓国サポーターのマナーの悪さ、さらには彼らの日本への潜在的な敵愾心といった、りっbごくのネガティブな情報には一切ふれることはなかった。韓国に対する批判は、たとえそれが「フットボールの文脈」に基づいた正当なものであっても「日韓共催」の理念ゆえにすべからくタブー視された。やがて、重苦しい言論統制にストレスを感じていた日本のファンは、そのやるせない想いをインターネット上にぶちまけるようになり、いつしか「嫌韓ムード」という誰もが予想しえなかった自体を引き起こすこととなる。
・当初、多くの日本のファンは「日韓共催」にそれなりの意義を感じており、隣国に声援を送ることについてもやぶさかではなかった。しかし、度重なる「誤審疑惑」に加えて、一部韓国サポーターによる対戦チームへの配慮を欠いた過激な応援や、敗者の尊厳を忘れて自国の勝利にのみ陶酔する姿をTVで目撃してからは、隣国への淡い期待は一気に霧散する。
・6月25日、ソウルで行われたドイツと韓国による準決勝。東京・国立競技場で行われたPVでは「ドイツを応援するために」千人ほどの日本のファンがネットを通じてスタンドに集結した。彼等の行動を支えていたのは、韓国を応援するためのPVが「聖地・国立」で行われることへの憤りであり、「事実を伝えない」メディアへの反発であった。

・週刊文春の告発記事「疑惑のレッドカード、W杯・韓国・イタリア戦主審は帰国後急に贅沢に」という記事もあったそうだ(山崎浩一氏の記事より)

★後藤健生&山崎浩一対談より
後藤:3決を見に韓国へ行った時、テレビでスペイン戦の再放送をやっていたんだけど、KBSの実況アナウンサーがゴールラインを割ったあのゴールがなぜ取り消されたのか分かっていない。「オフサイドですかね?でも違いますね」なんて言ってたので大笑いした
山崎:日本の中継では、最初は何度もリプレーしていたのに再放送から「自粛」してました。映像メディアが自分達の特権的な視座にも目隠ししちゃった。俺たち見てないもんねって。
山崎:あれは反韓・嫌韓感情とかライバルの嫉妬とは別ですよ。問題は「何とでも言えなく」なっちゃったことなんです。少なくとも公のメディアでは「大韓民国マンセー」な言論統制的な空気ができあがっちゃった。その鬱憤がネットに潜って反韓・嫌韓や陰謀史観っぽい方向へ歪んでいっちゃったりするのは無理もなかった気がする
後藤:僕がスカパー!の番組で批判的な発言をしたら、プロデューサーはかなりヒヤヒヤしていたらしい。僕は反応を見ながら冷静な発言をしていたつもりだったんだけど、プロデューサーには暴走しているように見えたみたい
後藤:今までのW杯の政治利用といえば、34年のムッソリーニのイタリアW杯と78年の軍事政権下にあったアルゼンチンW杯だった。チョンモンジュンは、自分の大統領選のためにW杯を利用するという史上初の快挙を成し遂げたわけ。12月になってもしチョンモンジュンが韓国大統領になったら「ああ、そうだったのか」とまた一悶着起きるよ。

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