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2011年12月 4日 (日)

問われる J クラブのビジョン(2008年1月16日、スポニチワールドサッカープラスより)

ジェフ千葉の選手流出が止まらない。水本裕貴、水野晃樹、山岸智、佐藤勇人、羽生直剛と主力選手の移籍関連報道が相次いでいる。昨季はキャプテンで生え抜きの阿部勇樹が浦和レッズへ移籍して話題になったが、今オフの流出ぶりはその比ではなさそうだ。
 これは他クラブにとっても他人事ではない。 J リーグが急速に格差社会化しているとしたら、予算規模の小さいクラブはどうしていけばいいのか。クラブ運営のビジョンが問われている。

 ヨーロッパのサッカーはすでに厳然たる格差構造になっていて、大雑把にいえばビッグクラブと「育てて売る」中小クラブに分かれている。イタリア、スペイン、ポルトガルなどは格差が大きく、予算規模の小さい地方クラブの中には、「いい選手を育てて活躍してもらい、高く売るのがウチの方針だ」と、選手たちの前で公言する会長もいるぐらいなのだ。優勝を目指す気など全くない。

 日本はそこまでヒエラルキーが出来上がっているわけではない。毎年主力が流出している千葉は、まさに「育てて売るクラブ」の様相だが、やむを得ずそうなっているだけで、それを目指しているわけではない。格差は広がるにしても、 J リーグはまだ棲み分けの形も程度もわからない、発展途上の段階といえる。
 しかし、サッカー界は富める者はいっそう富み、貧しい者はどこまでも貧しくという、弱肉強食を容認してきた。ドラフト制度はなく、昇格もあれば降格もある。それが昔から続いてきた世界のサッカー界における掟なのだから、程度の差こそあれ、格差は基本的に拡大していく。
 中小クラブは「育てる」に力を入れながら、「売る」にブレーキをかけるしかない。具体的な方策はさまざまだが、選手が止まりたくなる環境を作ることだ。年俸は安くても総合的に得だと思える何か、クラブとしての魅力を打ち出していく必要がある。
 例えば、医療的なバックアップが素晴らしく 35 歳まではプレーできる、引退後のプランまで立てられる、監督が有能で能力を伸ばせる、練習環境が抜群、とにかく雰囲気がいい…選手にとって何らかの魅力を持つことだ。中小クラブは、いきなり強大なクラブを目指す前に、幸せなクラブを目指すべきかもしれない。理念と、明確なビジョン、先を見越した計画性、継続性が不可欠で、それが 10 年後の姿を左右することになる。(西部謙司=スポーツライター)

約3年前の記事である。この時のジェフは、クラブ自体に問題があって、例に出すのは「少し不適切」かと思うが、他の論理は、全く同意できるものである。アビスパは、どういうビジョンを描き進むべきか?
現状の予算規模では、「育てて売る中小クラブ」でやっていくしかないのだが....。

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