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2011年11月16日 (水)

2011116:天皇杯3回戦、仙台 3-1 アビスパ、いろんなコメント

●手倉森誠監督(仙台)
「まず今日のゲーム前に、『激闘を覚悟しよう。厳しい試合になる。福岡のこの天皇杯にかける思いを思えば、激しいゲームを予測しよう。ただ、今度は自分達の思いを一つにしよう。ナビスコカップで早々に敗退したカップ戦で、この天皇杯は勝ち進めばACLへ行ける権威のある大会だ。この震災が起きた年にファイナリストになることに意義がある』という話を、チーム全体としました。
そこをぜひ目指したいということと、このゲームも我々を高めさせてくれるゲームだ、と。もちろん4回戦に進出することもそうだし、勝って当然と思われるような難しいゲームを勝つことができれば、我々もまた成長を示すことができる。最初の5分、10分に、相手の勢いをしっかりと受け止めて跳ね返して、前半のうちに2点を取れたことで、非常にいい入り方ができました。
ただ、3点目を取れないでいるうちに、後半の最初に1点を与えてしまったようなことは、少し反省点だった。ただそこで、もうひとつ取って引き離す力というところが、特にリーグ戦で最近からんでなかった短い時間だったりというディエゴがからんで、中島が決めたというあたりが、今シーズンの我々の力かなと。チームの全力、総合力というところを示せたゲームだったと思います。チームではまたこれをリーグ戦にこの勢いを持っていって、次の12月17日、セレッソと(の試合)になったのですけれど、そこもしっかり勝って、一試合でも多く、希望の光になるべく、自分達の勇姿を東北の皆さんの前に、一試合でも多く表現したいと思っています。」

Q:サイドバックながら2得点した田村選手の評価をお願いします。
「アビスパの守備の癖をしっかりスカウティングできていて、中に切れ込んでいった2点目なんかは、組織が割れたところのギャップをうまく突いていけたな、と。そしてその起点になってくれたのが武藤だった。彼のところでいかに相手の最終ラインを食いつかせるかを非常にうまくできたプレーだったと思います。田村もユーティリティー選手として、なかなかスタメンの回数を考えれば少ない方かもしれませんけれど、そういったところを辛抱強くやってこれたからこそ、ゴールというかたちで彼が報われたと思います」

Q:先発出場で攻撃でも守備でも頑張っていた武藤選手の評価をお願いします。
「まず、しかけの意識を持ってプレーすること。もちろんコレクティブに組織の中でプレーすることもひとつだけれども、彼の良さはふてぶてしくしかけることだ、と。そうやって声をかけて送り出して、序盤にサイドでも一対一になったら、しかけてコーナーキックを取るあたりは、非常に相手にとってジャブになるような攻撃をしてくれたと思っています。守備のところでも、まず相手の攻撃を遅らせること、そして守備に切り替える速さというところは、今日は集中してやれたと思います。タイミングを見てフォワードの方にも上げようかというところもプランとしてあったけれども、今日はチームとして今回こうやってトレーニングしていることの長いサイドハーフでやってくれたことで、彼のプレーの幅が広がるんじゃないかと思っています。」

Q:後半に福岡の時間帯が多い中で失点しましたが、どのあたりがうまくいかなかったと考えますか?
「まずあの1点はハンドでしたね。そして、ああいうふうに押しこまれる展開になったのは、自分達が前半に思うようにボールを動かせたというところを後半の入り方でも同じようにやれるだろうという安易さがあったと。取った後に、ボールが入る前に横パスを引っかけられ出した。スペースへ相手の背後を狙うプレーが非常に立ち上がりは少なくなったことで、相手にリズムを与えてしまいました。そこは細心の注意を持って、次のゲームに対してしっかりとコントロールできるように、やっていかなければいけない部分だなと思っています。ちょっと時間を使うところと、しかけるところという入り方が、1点を取られる前は非常にまずかったなと思っています」

Q:リーグ戦も残っていますが、天皇杯はセレッソということになりました。かねてからライバルと言っているこのチームの印象は?
「ライバルだし、常に好ゲームをするチーム同士です。J2時代から。本当に激しいゲームになると思うし、自分達もここに来てボールを動かせるようになってきている。セレッソはどちらかというと攻撃のしかけの部分で非常に破壊力のあるチームで、もちろんそこに対しての我々の堅守というところはしっかりやらないといけないと思っていますけれども、プラス、今、我々にもバリエーションがついてきています。そういうところがあるので、もう、本当に、どの会場でこの試合をするのかはまだ決まっていませんけれども、トーナメントはいかに失点しないかということが大事なので、自分達らしさから攻撃のバリエーションを持って、とにかく勝って次に進めるべく全力を尽くしていきたいと思っています。」

Q:「天皇杯で一試合でも多く勇姿を見せる」ということの先に見据えるのは、やはり天皇杯優勝とACL出場ですか?
「そうですね。今、リーグ戦で5位という位置にいて、4位になって、どのチームが天皇杯で優勝するかというところで可能性が出てくることになっていますけれど、自分達でそこを勝ち上がっていって、取れれば、文句なしにACLに出られるということなので、本当、リーグ戦と今の状況、天皇杯と、似たような状況ですけれど、やるからにはそこを目指してやりたいと。とにかく、一月一日に、あの国立競技場を金色に染めてみたい。震災が起きた年に我々がファイナリストとしてあの国立に立つことが今年の一番の希望の光になれるんじゃないかと、そういう話をチーム、選手達としているので、それを実現させたいと思っています」

●浅野哲也監督(福岡):
「ありがとうございました。非常に気合いを入れてのぞんだゲームだったのですが、ちょっと空回りした感があります。非常に不甲斐ない戦いをしてしまったな、というのが全体の感想です。何人かメンバーを入れ替えた中で戦ったのですけれど、相手のプレッシャーに対して少し怖じ気づいたプレー、特に後ろの方の選手がそういった中でのミスから危ない場面を作られました。特に前半の2失点については、前のプレッシャーもなく、簡単に自陣にボールを運ばれて、悪いときの我々の流れというか戦いになってしまった感じがします。
ただ後半は、リーグの前節に2点差を追いついたというところから、選手達に『絶対に追いつける』と送り出して、いい流れで1点を返せたのですけれど、また本当に…選手を責める気はないのですが、やはりミスが起こってしまって、食らってしまったと。もちろん失点の場面は残念でしたけれど、全体的にもっともっと積極的にプレーしてほしかったという感じがします。
リーグがああいうかたちで結果が出た中で、我々は天皇杯のタイトルを狙うというかたちで試合にのぞんだのですけれど、非常に残念です」

Q:仙台もミスはあったけれども周りがカバーできていましたが、福岡はそれができていなかったように思います。それは距離感の問題ですか、意識の問題ですか?
「それはいろんな要素があると思うのですけれど、今日は本当にチームとして戦えていなかったということがまずあります。我々のチームというものは、まず個々というよりもグループで、チームで戦わないと、相手と対等、あるいはそれ以上の力が出せないチームなので、根本的なところがおろそかになるとこういう戦いになるということで、本当にひとつになって戦わないと、バラバラになったら必ず劣勢になるよとは言っていたのですけれど、どうしても早い時間帯の失点で少しチームに統一感がなかったと、特に前半に思いました。何か、自分達で流れを悪くしてしまう、我々の悪いところが前半の45分に出てしまったという部分は否めないと思います」

Q:週末にリーグ戦の大事な試合が残っていますが、時間がない中で何を選手達に伝えていきますか?
「今ロッカーで言ったのは、『これで天皇杯は終わったけれども、リーグ戦残り3試合は、我々はやはり見せなければいけない』ということです。これで今シーズンが終わったわけではありませんし、まだリーグ戦が3試合残っています。我々は最後まで戦わないといけない。それをファンの方は見ている。なので、とにかく戦う姿をもう一度取り戻そうということで、間は少ないのですけれど、山形戦に向けてもう一度気持ちの切りかえを重点的に選手達に言っていきたいと思います。もういろいろなことをやっていく時間はありませんので、そういった意味でメンタルの部分の回復、あるいは変化というところをもう一度選手達には言いたいと思います」

Q:後半に山形選手を入れた狙いと、どれくらいそれができたかを教えてください。
「田中佑昌の足の具合が、もともと万全な状態ではなかったのですが、ハーフタイムに確認したところもう苦しい状態というところで、そこは素直に山形と代えました。戦術的というより、選手のコンディションを優先して代えました。システムに関しては前半と変えていません。ただし、前半は相手のセンターバックあるいはボランチのところにあまりにもプレッシャーがかかっていなかったので、そういったところに多少プレッシャーをかけてミスを誘うように、と言って後半に送り出しました。システムは変えていません」

●武藤雄樹選手(仙台):
「ゴールも決めたかったけれど、それは次、ですね。やはり一月一日に国立競技場に行こうという気持ちが強くあります。(リーグ戦で次節対戦する)浦和も残留争いで強い気持ちでくると思いますし、自分達も負けずに強い気持ちで、仙台らしいサッカーをしていきたいと思っています」

●田村直也選手(仙台):
「(1点目は)松下さんのボールが速くて相手もボールに触るか触れないか…というところでしたし、芝がスリッピーでした。そういった中でセカンドボールをみんなで意識していて、それがうまく自分の胸に来ました。最近シュート練習をしていたおかげかな…と思います(笑)。努力していて良かったです。(2点目は)武藤に渡してターンできるかなと思っていました。いつもはビハインドで受けることが多いので止まっていることが多かったのですが、あの時に関しては、右にヨシ君(太田選手)がいて、センターバック(の間)がやけに空いているなと思って飛びこんでいったら、いいボールが来ました。そういうところをもっと見て行ければ、まだ攻め上がっていくチャンスが増えるのかな…と思います。ボランチでも、センターバックでも自分は結果を出していきたいし、今日はいいアピールもできたと思います。次からもまたいぶし銀の活躍をしたいです(注:この試合を前に田村選手は、「いぶし銀の活躍をしたい」と宣言していた)」

●中島裕希選手(仙台):
「これまで出られない悔しさもありましたけれど、出場して結果を出せたということがまず次につながると思います。僕が入ったときには2-1で勝っていたので、とりあえず守備から入ろうと思っていたら、相手のミスがあって、ディエゴがボールを出してくれて、ワンチャンスがやってきた。あんなに早くチャンスが来て、3点目を取れて、結果を残せて…良かったと思います。」

●渡辺広大選手(仙台):
「次の相手がC大阪に決まりましたが、J2からずっと競ってきた相手だし、誰が出るにしても本当に激しい試合になると思う。天皇杯で優勝することが最短で ACLに行ける道だし、震災の年に勝ち進むことは本当に大きな意味を持ってくると思います。ぜひ、一月一日の決勝戦に行きたいと思います」

●岡本英也選手(福岡):
「(ゴールシーンは)相手の選手が翔(成岡)君のプレーがハンドだと思ったらしく、プレーが止まった感じがあったんですけれども、翔君は、とりあえずやりきろうと思っていたようで、自分はフリーでしたからニアに入って合わせるだけでした。ただ、実際にはチャンスはあれしかありませんでした。前半の入り方が悪かったですし、セカンドボールも相手の方が反応も、ポジショニングも良かったですし、相手の方が全然上だったと実感しました。次の山形戦は順位を上げるチャンスですし、最下位は嫌ですし、でも、今日みたいな試合をしていたらだめなので…。今回はみんなで来ているので話す機会がありますから、食事の時などを利用して話さないといけないと思います」

●中町公祐選手(福岡);
「ある程度、ボールをポゼッションしていた中で、多少いいイメージでいたんですけれど。今日は、相手がいい状態でボールを持った時は、しっかりと引いてブロックを作ってもいいということでやっていたんですが、ピッチの選手が言葉の意味を良く理解して、後半のように、取られてもコンパクトに出来ていれば、取られた後にすぐにプレスに行けるのですが、それが前半できなかったことが、2失点や、他のピンチにつながってしまいました。後半は、ある程度割り切って、DFラインも高く来てくれたので、セカンドボールも、跳ね返したボールもマイボールにすることが多くなり、ボールも動き出して、人も動き出して、0-2だけれども、このまま続けていればチャンスは来るし、点は取れると話はしていました。これで天皇杯は終わってしまったんですが、試合後に浅野監督も話していたように、残り3試合で、もっと見せられるものがあると思うので、何かを見せられるように頑張りたいと思います」

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