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2010年2月16日 (火)

南アフリカW杯、高地対策最前線(記事の抜粋)

週刊SD1028号(2009年11月):文:矢内由美子
・ 「10人で130キロ走れ」と厳命されている日本代表。
しかし平地でも達成できていない数値を高地の開催が多い南アで実現するのは可能か?
・日本は高地での試合経験があまりない。情報収集と対策が不可欠
・高地対策がきちんとできればライバル国に対する大きなアドバンテージとなる
・国立スポーツ科学センター(JISS)の研究では、「標高2000~3000mが高地」「1000~1500mは準高地」という扱い。
・南アフリカでは全10会場のうち、標高1200m以上にあるスタジアムは6か所。(代表のグループリーグでは初戦と3戦目)

・鈴木康宏氏(JISS研究員、低酸素研究プロジェクトチームのリーダー)による高地に関する基礎知識「高地で起こる体調の変化には個人差がある。平地に住んでる人が高地に滞在した場合でも、必ずしも全員が体調に変化をきたすわけではない。ただし、なんとなくおかしいと感じる人はいる。これは{低酸素に対する感受性}の強弱が人によって違うから。23人いれば、4,5人は確実に何かおかしいなとなるだろう」
・岡田武史の南ア・コンフェデでの発言「ヨハネスに着いてすぐにジムで30分ぐらい走ったけどまったく問題なかった。個人差はあると思うが、1500~1700mの標高はそれほど大きな問題ではないと思う」
・鈴木氏「岡田監督は{低酸素に対する感受性が弱い。自分が大丈夫だから、他の人も大丈夫という考えは危険」と断言。
・高地では感受性が強ければ、めまいがする人もいるし、急性高山病のような症状を起こす人もいる。低酸素に対する感受性には大きな個人差がある。それは高地に行ってみて初めて分かること。準高地の1500m程度でも差が出る可能性はもちろんある
・高地に苦労したアスリート(ノルディック複合の五輪選手・北村隆氏):アメリカ・コロラド州スティームボート・スプリングス(標高1700~1800m)。感じたのは単純に息苦しいのと、乾燥しているということ。大会2週間前に現地に入ったのに、本番では全然結果が出なかった。試合前に、すでに疲労が溜まっている状態になっていたのに気付かなかった。低地では僕と同じくらいの成績なのに、高地だと1分も2分も差をつけられるくらい速くなる選手がいた。反対に高地に行くと駄目な選手もいる。大きく分けると、高地に行くと速い選手、あまり変わらない選手、落ちる選手の3パターン。ただ、その中でも高地順化(高地に慣れること)に時間がかかる人とかからない人の差もある。僕はたぶん高地に弱い方。1000m以上で体調の変化を感じ、1200mになったら僕の中ではもう高地」
・中村礼子(五輪2大会での銅メダリスト)「高地合宿中ではベストタイムよりはるかに記録が落ちた。200mで10秒落ちぐらい。ただ、そこに住んでいる選手はベストタイムも出していたので、慣れれば問題ないんでしょうね」
・高地での生活「夜中に目が覚めること。睡眠が浅いこと。排尿回数が多くなること。疲労回復に影響する」
・代表の日程
1:五月中旬までJリーグや各国リーグ戦。2:1週間の休養。3:5月下旬に標高1500~1700mの高地で約10日間のキャンプ。場所はスイスが有力。4:6月上旬から標高0mのジョージを拠点として南アフリカでキャンプを開始。
・長期間の高地順化日程を組むことは現実的に不可能。
・JISSの有効利用という方法がある。低酸素環境における個人データを事前に取っておけば本番での体調管理に役立つ。低酸素に関する感受性を調べるための方法を二つ持っている。一つは1泊2日かかるが、もう一つは15分程度。
・鈴木氏のアドバイス「高地順化には1週間くらいかけるのが望ましい。1700~0~1700mなどの高低差のある移動を強いられた場合は、できるだけ高知滞在の期間を長くすること。あるいは人口的な低酸素環境を作ってそこにいる時間を長くすること。そして低地で試合をやったらできるだけ早く高地に戻ること。それしかない」
{日本代表の日程「カメルーン戦:ブルーム・フォンテーン1400m~オランダ戦:ダーバン0m~デンマーク戦:ルステンブルグ1500m)
・JISSには「低酸素簡易テント」がある。これを利用すれば0mのジョージ滞在中でも、低酸素環境にいるのと同じ状況を作ることが可能となる。低酸素テントの中に2,3時間入るだけでも、何もしなかった場合と比較して低酸素換気応答が向上する可能性が高い
・中村「酸素の少ないところで運動すると確実に普段より身体に負担がかかる。同じパフォーマンスをした場合は高地の方が絶対に負担は大きい。サプリメントの摂取や身体のケアをまめにして、疲れを次の日に残さないように心がけないといけない」
・北村「(乾燥するので)加湿器や飴を持っていくといい」
・日本代表が行った南アフリカ戦は海抜0mのポートエリザベスで行われた。ヨハネスならできた「高地対策シミレーション」はできなかった
・W杯後に「最大の敵は高地だった」ということだけにはならないように総力を結集し、可能な限りの準備をして臨んでもらいたい。

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