« 岡山 2-2 アビスパ、いろんなコメント | トップページ | 第3回「カミカゼ・サッカー」への不安(9月5日@エンスヘーデ) (記事スクラップ) »

2009年9月 5日 (土)

オランダ 3-0 日本、いろんなコメント

20090905
オランダ戦後 岡田監督会見

日本の場合、個々としてではなくチーム全体として戦っていくことがどうしても必要ということだったんですが。ある程度できるとき、そしてどこか一カ所、またはどこかワンピースが欠けると、攻撃で人数が足りない、守備でも後ろだけで守れといってもなかなか守れない、ということがはっきりしたと思っています。90分持たなくて、これから時間を伸ばしていかないといけないんですが、ある程度、攻撃のビルドアップはできると。あとはゴール前での最後のところでスピードを上げることをトライしていかないといけないと思います。

――結果は0-3だったが、現状での力は出し切ったと思うか?

 現状の力を出し切ったとは思っていないです。今日の試合でいくつかテストしないといけないことも当然ありましたので、まだまだできる力は持っていると思っています。コンディションも含めてですけど。

――早いタイミングで玉田を代えた理由と、後半に崩れた原因は?

 玉田は決して悪かったから代えたわけではないです。本田のテストをしたかったというのがひとつありました。失点を重ねた原因については、先ほども言いましたが、どこか最初のところから抜けると、後ろだけではどうしても……。崩されたわけではないけれど、どうしてもボールに詰め切れずにやられてしまうというのは、これは起こり得ることなんだなと。2点目、3点目、もう少しクロスを正確に上げさせないように詰めていればというのはありますが、その前の段階から、われわれはやっていかなければならないと思っています。

――ベスト4を目指すということだが、世界との力の差を率直にどう思うか

 これくらいの差だというのは自分でも分かっていたと思います。この差の中でいろんなストーリーがあると思うんですが、今日のストーリーではないストーリーも、十分に描ける可能性があると思います。

――今までやってきたことをぶつけて課題が見えればいいということだが、見直しが必要なところ、根本的に変えなければならないところは出てきたか?

 あらためて、今までやろうとしたことを90分やり切る、やり通すことをしない限り、なかなか勝ち目はないのではないか、と感じています。

■戦い方を変えるのではなくて、90分もつようにする
――(相手のボールホルダーに)近い選手からプレスをかけないとボールを詰め切れないということだが、玉田から本田に代わってああいった展開になったということか?

 いや、本田だけの責任ではないです。今はまだ90分もたないかもしれないけど、でも来年(の本大会)までには90分間もたせないと勝ち目がない、とは選手には伝えています。そういうところで、だんだん(プレッシャーが)緩くなったということです。

――交代カードは2枚しか使わなかったが、もっとフレッシュな選手を使うとか、新しい選手を試すといったことは考えなかったのか?

 今回、テストというのは戦い方以外では本田くらいで、選手はほとんど分かっていますので、そういうつもりはありませんでした。それと闘莉王はちょっとへばっていましたが、それ以外、交代しないといけないくらい悪い、ということはなかったのでこのままいかせてみようと思いました。

――前半かなり激しい勢いで相手を追っていたが、どれくらいペースがもつかについては想定内だったのか?

 これはサッカーなので、その前にどこかで(先制点を)入れられていたらもっともたなかったと思いますし、コーナーキックのこぼれ球から点が入らなかったらもっともっていたかもしれないです。まあ、90分持たないということだけは、大体予想がついていました。

――あれくらい立ち上がりから飛ばすというのは、ペース配分に問題があるのではなく、あれを90分間続けないといけないということか?

 そうです。逆に言うと、それ以外にわれわれが、目標を達成する道はないと。あれではもたないから、戦い方を変えるのではなくて、もつようにする、それだけです。

――ゴール前の課題だが、具体的にどう形を作っていくのか

 これはメンバーの組み合わせによっても変わってきます。今日のメンバーではどうしても中央に寄ってしまう。中央からサイドの、大きく外に開くのではなくて、サイドの外と中の間くらいにスルーパス、つまり中から外へのスルーパス。今は外から中を狙っていますけど、そういうようなことを今日のメンバーではトライしていかないといけないと思っています。

オランダ代表ファン・マルワイク監督談話

■日本はプレッシャーを掛ける勇気を持っていた
 国際親善試合オランダ対日本戦後、オランダの放送局SBS6によるファン・マルワイク監督のインタビューは下記の通り。

――スナイデルの負傷について

 スナイデルがシュートを打ったとき、彼の耳に何かが聞こえたという。今は診察の結果を待たないといけない(その後、スナイデルは右足首のじん帯を伸ばしていることが判明)。

――今日の試合は70分間最悪でしたね

 ここまでわたしが率いた中で最悪の試合。“70分”は言いすぎだが、非常に悪い前半だった。

――その原因は?

 チームとして試合の流れに乗れなかった。ビルドアップが悪かった。非常に良い対戦相手で、彼らはプレッシャーを掛ける勇気を持っていた。
 オランダはもっとファン・ブロンクホルスト(左サイドバック)を探すべきだった。彼のところにスペースがあった。日本は中に入っていくチームだったからね。
 組み立てがあまりにも難しかった。前にボールを出すところを見つけてパスを出しても、すぐにボールを相手に奪われてしまった。今日のスナイデルやデ・ヨングみたいにフラストレーションを出すことは、今後あってはならない。

――スナイデルのファウルはレッドカードでしょう

 そうだと思う。主審をほめたい。ファウルに関してわたしは主審に謝った。この2つのファウルはあってはならない。

――ハーフタイムにスナイデルに何か言ったか?

 もちろん、明らかだ。

――何を?

 こういうことはとてもじゃないがあってはならない。特にワールドカップのような舞台でああいうファウルは試合の行方を決めたり、大会の行方を決めたりする。それはやってはいけないこと。みんな今は理解している。
 ハーフタイムには「悪い試合でも勝つことを学びなさい」と選手に言った。試合が悪くとも混乱しない方がいい。今までやった中で今日は最悪の試合だったが、3-0で勝った。それは勉強になった。

■本田圭佑(VVV/オランダ)
「相手の脅威にはなれなかった」

 自分で(点を)取る取ると言って取れなかった。それが(今日の)結果。(チームへのフィットは)それは時間が解決してくれれば……。(課題は)やることは変わらない。やるべきことを続けていくしかない。ただし今日は(相手の)脅威にはなれなかった。(FKでの中村俊とのやりとりについて)それはコメントを避けたい。

■中村俊輔(エスパニョル/スペイン)
「すべてのゴールが明らかにJリーグではないこと」

 少しねんざしてしまった。結果は0-3だったけれど、すべてのゴールが明らかにJリーグではないことで、あれが(世界では)普通。例えば3点目のシーンとか、誰のせいという話ではなくて、ああいうのがJではないこと。縦(への突破)が怖いからああなった。前半はボランチが(プレスに)行けたけど、あそこ(の対応)をウッチー(内田)だけでは……。

 1点が入る前から(オランダが)何人か交代して、プレスがぜんぜん掛からなくなった。誰かが1人について追いかけていたんじゃ、それは(ボールを)回されてしまう。1人がつきつつ2人目が、というような守り方をすべきだった。そういう選手が1人いると、これくらいのレベルになると回されてしまって余計な体力を使ってしまう。(相手は)前半はそこまで怖いって感じではなかった。後半も途中までできていたし。だから後から入ってきた人も含めて、全員が連動していかないと。新しく入ってきた人は体力があるわけだから。それなのにズレてズレてとなっていたから、簡単に後ろの方まで行かれていたのが多かった。今までは前からの追い方が(チームの)生命線じゃなかった。相手はボカンと蹴ってきてたからそこまで分からなかった。でもこういう相手になってどんどん問題が出てきた。
(2001年の0-5で負けたフランス戦ほどの影響はあるか?)あの時よりはない。でも今日やってみて、誰が(入ると)どうなるとか、チームとしてはどうかというのは分かった。(プレスを90分間やり続けるしかないのか?)そう思う。だから後から入ってきた選手が重要になってくる。最初から出ていた選手よりもっと走って、気を利かせないと。「おれはこういう選手だから守備しない」と言っていたらこうなる。

 前半と後半の途中までは手応えはあった。課題もすごく大きく出たから、岡田さんもあまりピリピリしていなかった。道が見えたから、少し明るかったんじゃないか。手応えがあった時間帯に点を取ることが大事。向こうはみんながトップクラスで、個人の力もありつつ、組織で戦える。日本はそういう個の力がないから、それ以上の組織力で戦わないといけない。
 もう1試合(ガーナと)できるから。もう1回前からプレスに行くのを全員でやってみる。相手が違えばどうなるか分からないし、(プレスが)はまらない場面も出てくるかもしれない。日本代表としてこういう経験もいいこと。(0-3という結果は)プラスにとらえたい。反省すべきところはするけど、沈むことはない。

■玉田圭司(名古屋グランパス)
「ハイプレスで90分間プレーすることは難しい」

 前半のようにプレスを掛けていれば、それほど差はないと思った。でも個の力で、レベルの差を見せつけられた。ハイプレスのまま90分間プレーすることは難しい。行けるときは行って、休むときには休むようなメリハリをつけていかないと。それが日本の特徴でも、難しいものは難しい。今日の試合は、どれくらい通用するかを試す場だったけど、個の力で突破して、数的優位を作って攻撃するというのも、もっとやりたかった。
(後半については)こっちも新しい人が入って、相手も前に出てきてバランスが崩れた。下を向いていても仕方がない。ガーナ戦に向けて修正していかないと。(修正点は)自分としてはペース配分。それとオランダみたいに迫力のある攻撃がしたい。(前半、オランダの守備はゆるかったが)それでも最後まではやらせてくれない。それが強いチームなのだと思う。

■長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
「最後はバテてしまった」

 守備ではある程度できたけど、大きなチャンスを生かせなかった。前半の方が良かったかもしれないけど、相手もこれだけ(日本の)プレッシャーがくるとは想定していなかったと思う。ただ本大会でもこういう感じになるかというと、当然相手もこっちの出方を想定してかわしてくると思う。
 オランダの守備ラインとボランチは、あまり技術がなかったので、ボールを取ることはできた。でも後半、こっちが行けなくなると、一瞬(プレスが)遅くなってそこで点を取られてしまった。そこがやはりアジアとは違う。
(90分間)行けるところまで行くように監督からは言われたけれど、最後はバテてしまった。もっと動きたかったし、あまり攻撃に絡めなかったのが反省点。

■中村憲剛(川崎フロンターレ)
やってきたことをぶつけないと意味がない」

(監督は前半のようなプレーを90分間やらないといけないと言っていたが)前半から(前からのプレスを)やって相手は嫌がっていたし、(相手が)蹴ったボールもセンターバックがしっかりはじいてボールを拾えて波状攻撃もできたので、そこは手応えを感じていた。そこから先の3分の1(=アタッキングサード)はまだまだ課題。そこをもっと後ろからプッシュアップしていけば、オランダがいつもやるような後ろでポンポンとつないで前に(ボールを)入れて、ということはできなくなる。
(トレーニングすれば走力はつくか)もちろんやみくもに(プレスに)行くんじゃなくて、向こうのセンターバックのボール運びを見て、自分が『行ける』と思ったときに行って、それを周りが連動して、というのを何回できるかだと思う。今日も何回もできていた。それを向こうが完全に後ろで(ボールを)回すようになったら、こっちも一度ラインを下げてコンパクトにして、というのをどこかで作らないと。向こうの態勢が悪かったら全部行くけど、今日の場合は今までやってきたことをぶつけないと意味がないから。だから監督も言っていたように、どんどん前に仕掛けていって、自分たちがやってきたことをぶつけていこうと。向こうは1点取って落ち着いた。まずは守備から、という感じになった。

■遠藤保仁(ガンバ大阪)
「90分間もたすフィジカルを身につけないと」

 1本目はセットプレーからの失点。それはやってはいけないこと。2本目も(DFが)3人いて、その間でシュートを打たれた。もっと厳しく行かないといけないと思うし、プレスも後半はうまくかわされていたので、もうちょっと戦い方をはっきりさせたい。
 今日は中盤の1人1人の距離が遠かった。もう少し距離感を考えないといけない。(後半やられたのは)スタミナ的な理由もある。90分間もたそうと言っているので、それができるフィジカルを身につけないといけない。1人1人が走る距離がもう少し短くなっていけば、今日くらいの涼しさならやれると思う。

■内田篤人(鹿島アントラーズ)
「ロッベンは速いけどブチ抜かれた感じではなかった」

 後半は相手への対応が遅くなり、向こうもダイレクト、2タッチでやってきて、さらにズレてしまった。そうなると向こうの精度も高く、シュートも枠に行くようになる。(ロッベンとのマッチアップは)普段ではできないこと。ロッベンとなんてやれないから。(止めた場面は)それはそんなに難しくなかった。確かに速いけど、ブチ抜かれた感じではなかった。縦に来て速いなとは思ったけど。

■田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
「勝負どころの精度が違っていた」

 なかなかできない相手と(試合が)できて面白かった。気がついたら0-3になっていたけど、ガタガタやられる感じではなかった。勝負どころの精度が違っていた。2点目、3点目のピンポイントのキックに(日本との)違いを感じた。ブロックしても、その上からやられた感じ。
(後半は)疲れたわけではなかったけど、相手が切ってくるカードが違っていた。前半はいい感じだったし、これを(90分間)やっていくためには、もっと余裕を持ってやれるようにならないと。それとフィニッシュの精度。1回のシュートを決める力がないと。自分たちでできるところもあったし、人もボールも動くサッカーができれば、ある程度はやれることは見えてきた。(相手との)クラスの違いは分かっているけど、もうちょっと余裕を持ってできれば。

■川島永嗣(川崎フロンターレ)
「落ち着いてプレーできる時間帯もあった」

 最初はミスもあったけど、あとは落ち付いてできていたと思う。(失点)ゼロの時間帯は、みんなが献身的なプレーをしてくれた。自分も相手の流れになったら、それを断ち切ろうと思っていた。失点もしてしまったけれど、落ち着いてプレーできる時間帯もあった。(後半は)こっちからプレスに行けず、ミスも多くなって相手にスペースを使われてしまった。向こうはそういったところを見逃さずに突いてきて、しっかり点を取っていた。

|

« 岡山 2-2 アビスパ、いろんなコメント | トップページ | 第3回「カミカゼ・サッカー」への不安(9月5日@エンスヘーデ) (記事スクラップ) »

岡田武史(A代表)関連コメント」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オランダ 3-0 日本、いろんなコメント:

« 岡山 2-2 アビスパ、いろんなコメント | トップページ | 第3回「カミカゼ・サッカー」への不安(9月5日@エンスヘーデ) (記事スクラップ) »