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2009年2月11日 (水)

日本 0-0 オーストラリア、いろんなコメント

20090211
岡田武史
*日本代表は確実に進歩している

前半の途中から後半にかけて、日本の選手は素晴らしいサッカーをやってくれました。われわれがやろうとする、ボールにプレッシャーをかける、(相手選手を)サンドイッチにする、守備においては数的優位を作ってつぶしていく、攻撃に関してはサポートを速くしてボールを動かして攻めていくサッカーができました。その中で何度かチャンスを作っていたんですけど、残念ながら攻め切れずに引き分けになりましたが、選手らは本当に素晴らしく戦ってくれました。これは本当にありがたいことだと思います。
 もちろん結果は真摯(しんし)に受け止めないといけないし、より精度を上げていかないといけません。特に左サイドで、なかなかいい形ができませんでした。また、チャンスの回数をもっと増やしていく必要もあります。
 ようやくワールドカップ(W杯)予選が半分終わったわけですが、(われわれは)確実に進歩してきているという手応えはあります。次のバーレーン戦(3月28日)に向けて、より前進しないといけないと思っています。

――試合内容についてどう思うか?

 先ほど内容について言いましたが、立ち上がりが少々硬くて、動きも遅く、リスクを冒さない、冒す勇気が足りないところがありました。ただ、それ以降に関しては十分にやっていけると。これくらいの相手でも、われわれがやろうとしているサッカーができれば、十分に通用すると。ただ先ほども言いましたように、精度と(チャンスの)回数は追及していかないといけないところだと思っています。

――前半にシュートらしいシュートは玉田の1本くらいしかなかった。フィニッシュまでいかなかったのは何が問題だったか?

 われわれはトータルではかなりシュートを打っています。長谷部が切り込んで、シュートまでいきませんでしたが、合わなかった。決定的に何かが欠けているというよりも、日本が得点を取る場合、特に今日のような相手の場合には、こういうことを続けていく以外にないと私は思っています。

――大久保でなく松井を先発させたことに(オーストラリア代表の)ピム監督は「意外だ」と言っていた。松井の起用理由は? それと大久保の投入はうまくいったか?

 左サイドは松井か大久保かで若干悩みました。大久保は2日前に日本に帰ってきて、試合をするのが初めてでした。直近の試合では60分くらいはやっていました。(8月に)札幌でウルグアイと試合をしたときは、2日前に戻ってきた長谷部がばてばてになって動けなかったので、海外組を多く使うのはリスクがありました。それと、やはり松井のところでボールが収まるということ。前半は相手の組織がどうしても崩れないだろうということで、ボールをしっかりとキープしたいという考えがありました。そしてちょっと緩んだところで大久保と考えていました。結果として点が取れなかったので、うまくいっていなかったかもしれませんが、悪かったとも思っていません。

■日本がオーストラリアに劣っているとは全く思っていない
――今日は中村憲剛がベンチに入らず橋本が入ったが、コンディションに問題があったのか?

 トータルでいろいろな状況を設定した場合、橋本がいればすべて対応できると。それなら最後のカードを、例えば勝っていて巻を入れればセットプレーでのディフェンスにもなると。いろいろなことを想定した中で、今回は憲剛をメンバーに入れなかったということです。

――オーストラリアのコンディションが悪かったようだが、戦ってみてどう感じたか?

 (相手は)結果的に守り切ったということですが、(本来)守ろうとして守り切るということは、チャンスを作らせないということだと思います。いつも言いますが、コンディションも含めた条件は、例えばシーズン初めであったり、疲れていたり、グラウンドがよくなかったり、暑かったり、いろいろなことがあります。そういうことを加味するのではなくて、どんな状況であっても、われわれは相手を上回ることが必要だと思います。オーストラリアは確かにいいチームであることは間違いないですが、われわれが劣っているとは全く思っていません。

――今後の課題として、精度と回数を指摘していたが、どうやって高めていくのか。それとセットプレーでニアサイドでいい形ができていたが、これは狙い通りか?

 今までも長期の合宿はできていません。今回はシーズン明けで、指宿でキャンプインしましたが、1月始めから合宿にいるメンバーで今日出ていた選手は非常に少ないです。長期で合宿ができないのは、この代表の宿命ですが、その中でも確実にこの1年で進歩しているので、今後もこれを続けることだと思っています。W杯予選というプレッシャーがかかった試合こそ、最高に進歩できる場だと思っています。
 それとセットプレーに関しては、いろいろな策があったんですが、うちにはいいキッカーがいるので、1つのポイントとしてニアをつぶそうと。つぶれてこぼれ球を拾おうと。ただ、もう少し策があってもよかったかなとは思います。

――0-0で最後に無理をすることもできたと思うが、その辺りのバランスはどうだったか?

 今日の試合に関しては、ハーフタイムで闘莉王に「仲間を信じて最後までバランスを崩すな」と言いました。その形を続けていれば90分できっとチャンスが来る。それがラスト1分かもしれない。でも、それを続けていくことが大事だと。今日はパワープレーが通用する相手でないことも分かっていたので、あまり考えていなかったです。

ピム監督(オーストラリア)
■日本はわれわれの予想通りだった
特に前半はわれわれのディフェンスが良かった。最後の20分、25分から少し疲れてしまい、日本のポゼッションが上がって危険な場面があった。ただし、90分を振り返ると0-0という結果はうれしいし、選手たちを褒めたい。長旅で時差もあって、しかも日本という強いチームと試合をして、よい仕事をした。われわれにとってはうれしい結果だ。もちろん内容すべてにおいて喜ぶべきものではないが、準備期間がない中で、この結果には喜んでいる。

――0-0という結果は、ほぼ予定通りだったのか? それから前半途中から3ボランチだったように見えたが、これも予定通りの布陣だったのか?

 最初の質問はもちろんノーだ。どんな試合でも、勝つことを目指している。2つ目はイエス。ディフェンス4人、中盤3人、アタッカー3人を置いた。日本は中盤が非常にテクニカルなので、中盤をコントロールすることが重要だった。しかし最後に支配されてしまった。

――バーレーン戦、そして日本戦が終わった今、ワールドカップ(W杯)本大会に向けての運命は決まったのか?(外国人記者)

 (3位のバーレーンと)勝ち点6差でわれわれが1位で、残り4試合中3試合がホーム試合だ。今日の試合の0-0は幸せな結果で、次に進むための大きな一歩だ。(次戦の)ウズベキスタン戦は1週間の準備期間があるし、素晴らしい雰囲気の中で試合ができるので、今から楽しみにしている。

――途中からケーヒルが孤立していたように見えたが(外国人記者)

 ケーヒルにとっては大変な試合だった。日本の2人のセンターバック、中澤と闘莉王が非常に戦術的にもフィジカルでも素晴らしい守りを見せたからだ。われわれとしては、もっと彼にボールを持ってもらって、周囲のサポートをすることで連動できると思ったのだが、今日はそれがうまくいかなかった。ケーヒルは今日よりもいい試合をしたことがあるのは確かだが、(今回は)日本のセンターバックを褒めるべきだ。それでも彼は頑張った。彼はここ3週間で8試合している。私としては彼に60分間プレーさせて、その時のスコアを見て考えようと思っていた。ケネディも控えていたし、あれより前に代える理由はまったくなかった。

――うれしかったこと、失望したことは?(外国人記者)

 うれしかったことは、(DFの)チッパーフィールドだ。十分に準備できなかったにもかかわらず、90分間失点しなかったことに貢献してくれた。最初の10分間は戸惑いを見せていたが、その後はリズムを取り戻して非常にいいプレーをしていた。これは精神的にもフィジカル的にも良かったことを意味している。
 残念だったのは勝てなかったことだ。絶対に勝てるとは思っていなかったが、試合する以上、勝ちを目指すべきだ。0-0という結果に今は満足すべきだと考えているが、本当に満足しているわけではない。

――実際に日本と対戦してみて驚いたことは?

 驚いていない。われわれの予想通りだった。唯一、驚いたことは松井と大久保の交代だ。ただし、選手の質はわれわれが予想していた通りだったし、早さ、コンビネーション、運動量は思っていた通りのチームだった。

――予選突破まで勝ち点15が必要か?(外国人記者)

 それは分からない。今日のもう1試合、ウズベキスタン対バーレーンが引き分けたら、明日の朝食の時にでもいろいろ計算したいと思う。

■長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
「繰り返しシュートを打つしかない」

(勝てなかったのは)最後に決めるところ(で決められなかった)。それだけ。繰り返しシュートを打つしかない。続けていれば入ると思う。(セットプレーでのケーヒルへの対応は)大きくないけど気をつけようとみんなと話はしていた。オーストラリアはほかのアジアの国と違って激しく来ていた。(今後に向けて)このサッカーを続けていくしかない。それだけ。このサッカーを続けていくことが重要だと思う。

■田中達也(浦和レッズ)
「もっとフィニッシュの精度を上げていかないと」

 勝てなかったことが一番残念。1回のチャンスを決めないと、上のレベルでは負けてしまう。もっとフィニッシュ(の精度)を上げていかないと。チャンスはたくさんあったが、決め切れなかった。シュートのテクニックもそうだし、(前線の)人数を増やしていかないと。(課題はあったが)前向きな反省点だと思うし、もっとできると思う。収穫もあったが、これを続けていかないと意味がない。

■大久保嘉人(ボルフスブルク/ドイツ)
「まだまだ力が足りない」

 こういう試合でも結果が出せれば強いチームになれる。(勝てなかったのは)まだまだ力が足りないということ。(消化不良?)そうですね。(起用方法については)それは監督が決めることだから。
 日本には緩急がない。速いだけの一辺倒。走ってばっかり。それが日本の特徴かもしれないけど。問題はボールを奪ってすぐのところ。そこで少しタメて、相手を引き付けてスペースを作るとか、そういう緩急が欲しい。

■中澤佑二(横浜F・マリノス)
「こういう試合で勝たないと」

 オーストラリアの選手はコンディションが悪かったし、動きのキレもなかった。だからこそ悔しい。相手は0-0でいいという感じだった。こういう試合で勝たなければいけないことが日本の課題。
(セットプレーは)キッカーと呼吸が合わなかった。速いボールを前で触るとか考えていたけど、僕がおとりのような格好になった。僕は結構フリーだったけどね。

■中村俊輔(セルティック/スコットランド)
「欧州のような相手にどう戦うかが形になってきた」

 ホームだったので勝ちたかったけれど、なかなか(相手を)崩せなかった。それでもほとんどの時間帯で相手に守備をさせていたので(本大会に向けて)先が見えてきたのかなと。そこが明るい材料だった。欧州のような相手にどうやって戦っていくか、ある程度は形になってきた。
(中盤の連係では)おれが動いて長谷部が右に入ったり、ボールを取られても近くの人がすぐに追いかけたり、流動的な動きはできていた。相手のペナルティーエリアにDFが入る前に(クロスを)上げてニアに入るような動きはできていた。(ニアへ入る動きを)今日は意識していた。

(セットプレーのチャンスを生かせなかったが)やっぱり(相手の)サイズが大きかったから、いいボールでも跳ね返される。そういうときにどうするか。内田が低いクロスを出して、GKがコーナーキックに逃れるシーンがあったけど、そういう感じとか。プレースキックはいろいろイメージしてやっていたけど、距離があると跳ね返されるし、ショートを狙っても取られるリスクがある。
(これで予選突破は見えてきたが)もっと上を目指している。ワールドカップでもっと上を目指すために、日本のサッカー、パスして動くサッカーを確立していかないといけない。

■玉田圭司(名古屋グランパス)
「うちのサッカーはできていた」

(チャンスが多くあったが?)最初のシュートは当たった瞬間に枠にいくと思ったけど、相手が触った感じになった。(後半の)ヘディングはいいボールだったけど、ちょっとビクってしまって、たたきつけられなかった。自分としてはピンポイントでもらって、相手DFの前に入って触る感じを狙っていた。
 攻めていたけど、決定機がなかった。サイドからの攻撃はできていたけど、崩すまでには至らなかった。ただ、うちのペースでやれたし、うちのサッカーはできていた。課題もあったが(このまま)続けていけば、いいチームになると思う。
(岡田監督のコンセプトについて)やるのは選手だし、もう少し選手同士で話し合って追求することが大切。コンセプトを変える必要はない。今のやり方は日本の特徴を生かせる戦術だと思う。

■遠藤保仁(ガンバ大阪)
「勝ち切る力を身に付けないと」

 結果には満足はしていない。勝ち切る力を身につけないと。どうしても点が入らないと見られてしまう。ただ毎試合、内容はよくなっているし、いいゲームができて自信になると思う。このまま進化し続けたい。自分は落ち着いてやれたと思う。

■長友佑都(FC東京)
「決定力とパスの精度が足りなかった」

 ミスもあったし、もっと崩していけるところもあった。(周囲と)コミュニケーションが取れていない部分もあった。俊さん(中村)が右にいる分、みんなが寄ってしまう。うまく(前線に)ボールが渡ってもサポートが足りなかったり、そこはうまくやっていかないと。(チームとしては)決定力とパスの精度が足りなかったと思う。

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