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2007年10月17日 (水)

日本 4-1 エジプト、いろんなコメント

●オシム監督(日本代表):
「今日の試合は、観客も記者の方々もご覧になったとおりで、未発表の原稿のように私の手元だけにあるものではありません。私たちは、試合をするごとに外から見ていては気がつかなくても少しずつ進歩することを目的にやっています。
チーム結成から1年以上がたちますが、ずっと見ている方は中心メンバーはほとんど代わらないことに気がつくと思います。つまりそこが中心的オプションだということです。つまり、高原や中村がいない場合でも、国内選手だけで代表チームをつくることができるということです。彼らが加わったらよりいいチームになるかもしれませんが、大事なのはチームとしてまとまっていくことです。
代表チームはクラブと違って毎日練習できるわけではありません。その中でどうやってまとまっていくかが大事です。今日の試合ではいくつかよいことがありました。コンビネーションもいい部分がありましたが、しかしそこで満足してはいけません。誰かが何か水を指すとか、台無しにしてしまう可能性は常にあります。常にもっとよくなる余地を残しておくのがいいわけです。
その上でメンバー選考がいまのままでいいのか、ということについては大いに議論をしてもいいと思います。しかし、私に好みを変えろとおっしゃってもそれは無駄なことです。私の選んだ選手はよくやっているし、コレクティブなプレーをしていると思います。エジプトは技術が高いチームです。しかし、チームの半分が若手だったために、代表チームとしての慣れの部分は足らなかったかもしれません。しかしその中でも個人能力の高い選手が何人もいて厄介な相手でした。
結果はご覧のとおりですが、それをどう評価するか・・・点差が内容と比べて開きすぎたと思います。彼らにも得点チャンスがありましたし、点差はもっと詰まっていたかもしれません。彼らから学ぶべき点は少なくないと思います。点差が開いても彼らは最後まで諦めませんでした。アグレッシブなプレー、責任あるプレーを最後まで続けてくれました。もちろんそれをやりきることはノーマルなことではありますが。
今日は何か大きいことを成し遂げたと考えるべきではありません。問題は彼らがベストメンバーだったときに同じような試合ができたかということです。もちろん彼らがベストメンバーだったら、我々もより高いモチベーションを持てたでしょう。相手が強ければ、我々も集中力を高めることができます」
Q:この一年は狙い通りの一年だったのか?
「計画が具体的にあったわけではありません。年の初めに考えていたこととは違います。双子を生もうと計画していても6つ子が生まれてしまうこともあるということ。もちろんサッカーでも計画を立てることは可能ですが、実現しないこともあります。だから、今年の初めに『今年の計画はなんですか?』と聞かれたら『わかりません』と答えていたでしょう。あるいは逆に『こういったの計画があります』という話をしたら、それを皆さんが信じたかもしれませんが、サッカーは相手があるスポーツですから、計画通りには進みません。こちらの計画を台無しにしようとする相手に対して、計画通りにいくわけはありません。どこまで来たかということが話せるくらいなら、先のことも話せるわけで、私はそんなにクレバーではないし、預言者ではありません。
まぁしかし、いくらかは進歩していると申し上げておきましょう。ゲームの進め方の密度は濃くなっているし、サッカーらしいプレーをしようという試みはしようとしています。それらのよいことがゲーム中におこるようになってきました。しかしそこで喜んではいけません。初歩的な達成はすぐに台無しになることがあるからです」
Q:3人交代したが同時に変えたのは狙いがあったのか?今野を左で使ったが、今後もあのポジションで使いたいと考えているのか?
「今野は橋本と同じタイミングで投入しましたが、彼は出場機会があるなしにかかわらず、長い期間をともに過ごしてまじめにやってきました。チーム内での競争があるので、これまであまりチャンスがなかったが、彼らも含めて11人以上のレギュラーというのを私は考えています。つまりこちらが信頼できる選手がたくさんいるということを目指しています。
選手たちは好みではないポジションも喜んでやる準備ができているということです。だから、今回の選手交代を純粋に戦術的な交代と考えないでください。彼らのまじめさに対する褒美であると考えていただいてもいいです。自分のクラブのポジション以外でもできるということをみせてくれました。もちろん、今野はこれまでも駒野のポジションに入った実績があります。返す返すも残念なのは3人しか交代できないということです」

●シャウキコーチ(エジプト代表):
「今日は、とても進歩した日本のサッカーを見せてもらって光栄でした。この時期、とても大事な試合だったと思います。今回は主力選手、特にアルアハリの選手が来日できませんでした。それにもかかわらず、いい試合ができたといえると思います。ボールを支配していたということは明らかでした。エジプトにもゴールを決めるチャンスがありましたが、全てのチャンスを生かせなかったのは残念でした。
それでも日本のファンもエジプトのファンも、いい試合を見られたといえるのではないでしょうか。サッカーはファンが楽しんでくれることが大事です。また今度、日本またはエジプトで対戦する機会もあると思いますので、それを楽しみにしています。日本のサッカーはとても進歩したという印象をもちましたので、われわれも努力していきたいと思います。日本はとても組織的で、近代的なサッカーをしていました。我々のチームには国際戦にはじめて参加した選手もいたので、強い日本代表から学んだ点も多くあると思います」
Q:今日、日本代表で印象に残った選手は?
「日本の選手はみな結構印象が強いが、大久保選手が特に印象に残りました。エリア内での動き方、監督から教えてもらったテクニックを実践すること、他の選手との協力の仕方や、決定力。世界的に有名な選手になってくるのではないかと思います」

●田嶋幸三専務理事:
「(4-1の勝利?)久々に選ばれた(大久保)嘉人と(前田)遼一が結果を出してくれたことに満足している。ハードスケジュールの中、実際に合宿期間も短くなり、厳しい状況の中、選手たちがいいパフォーマンスを見せてくれた。惜しむべきは1点を取られたくなかったけど、まあいい試合をしたと思う。
(全体にシュートへの意識が高まった?)(嘉人たちの)ああいう姿勢は周りにも刺激を与えたと思う。今日はパスもアグレッシブで正確性が高まり、オシムさんのやろうとしているサッカーに近づいているという印象を受けた。(アジアカップの反省もあったからか?)あの時は暑い中、リスクを冒さずに戦うということで、ああいうサッカーになった。必ずしも同じじゃない。寒くなればそれなりのサッカーになるし、コンディションによって変わる。ボールを失わないことを重要に考えてはいる。
(今年の総括は?)ワールドカップが終わり、最初は国内組中心に若い選手を多くしてチーム強化を始めた。オシム監督のチーム作りは、高原や(中村)俊輔を入れるタイミングにしても、綿密に練られている。アジアカップにしてもパーフェクトではなかったけど、ベスト4という結果を残し、我々のサッカーを展開できた。ジーコ監督から変わって1年目としては、少しずつ目指すサッカーに近づいていると思う。(課題?)来年2月6日にはワールドカップ予選が始まるし、いかに国内組と欧州組を融合させていくか。今は30人以上ノミネートできる状況だし、いい形でワールドカップに向かっていきたい」

●大久保嘉人選手(神戸):
「落ち着いてやれたし、今日はたのしかった。(長居のお客さんも沸いていた?)俺だけのせいじゃないと思う(笑)。ゴールシーンは1点目はワンタッチで打った。DFがついてこなくて、結果瞬間に入ったと思った。ああいうシュートは1年に1回(笑)。2点目はいいボールが来た。DFでボールが見えてなくてギリギリかぶったけど、うまく頭があった」
Q:代表デビューから4年4ヶ月ぶりのゴールですが?
「そういうのは意識してなかった。すげえうれしいってわけでもないし。ジーコ時代のことは覚えてない。(今日は割り切ってやった?)毎回そうですよ。(ゴールへの意識が高かった?)DFがあんまり来てなくて、どんどん打とうと思った。(来年につながった?)点を取ったことはアピールになってると思うけど、その先のことは分からない。代表はリーグ戦の活躍があってこそ。Jリーグで結果を出していくしかない。(どんなタイプのFWか?)俺は何も考えてないFWですね(笑)。カメルーン戦と今日は違うし、今回は今回だから」

●鈴木啓太選手(浦和):
「自分自身、もう少し守備とビルドアップの両方をアップさせていかないといけない。2人のボランチのお互いがどっちかしかできないということではなく、両方できないといけない。それでプレーの幅も広がっていく。自分がレベルアップすることで、代表のレベルアップもある。自信をもってやりたい」

●川口能活選手(磐田):
「いい形で点も入ったし、ボールも支配できてよかった。セットプレーの失点はしょうがない。注意していたけど、相手もうまくタイミングよく入ってきたし。ミーティングでも集中して守ろうと言っていたのに、アンラッキーだった。でもその後すぐに集中して流れの中では取られることはなかった。こういう試合は課題が残った方がいい。出来すぎもよくないし。つねに何か課題があった方がチームは伸びる。(今年1年間の収穫と課題?)収穫はやろうとしているサッカーが少しずつ進歩していること。ボールを失わずに速い攻めもできるようになり、よくなっている。ビルドアップの意識も進歩している。課題はセットプレーの失点。失点はほとんどそれ。神経質になりすぎるのもよくないけど、切り替えて分析していく必要がある。意識だけでも次にやられないようにしたい。90分間の中での守備はよくなってきた。(今年は無失点試合が少なかった?)今はそういう時期かもしれない。点を取られるのはDFやGKの宿命。ゼロに抑えられればラッキーなくらい。自分たちのやろうとしていることがやれればいい」

●前田遼一選手(磐田):
「嘉人(大久保)はタメもできてスピードもあるからやりやすかった。2人の中では適当でいいでしょうという感じだった。練習の時から嘉人と2トップでやることが多かったんで、やりやすかった。(スタメン?)スタジアムに着いてから言われた。全力を出すようにと指示された。(A代表初ゴール?)それはうれしいけど、それ以上に決定機を外している。簡単に入るシュートが多すぎた。FWは結果が大事だし。点を取りたいと思っていた。でもまずJリーグでいいプレーをしないと代表には呼ばれない。帰ってからいいプレーをすることが大事」

●遠藤保仁選手(G大阪):
「結果的にいい形で勝ててよかった。課題とかうまくいかないことはいっぱいあったけど、でもいい形で締めくくれたとは思う。(その課題は?)まだミスが多いし、これから攻めに行く時の1本目のパスの展開がうまくいかなかった。その辺が課題。それとセットプレーで点を取られた。不用意に相手にファウルを与えないことの重要性を再確認できた。余計な失点を与えないことは大事。
Q:大久保選手が21試合目の初ゴールだったが?
「最初は拮抗した状態で、こっちも決定機を作れなくて、もやもやした感じはあったけど、あのゴールで優位に進められた。(大久保)嘉人にとってもチームにとっても大事な先制点だったと思う。(2点目へのクロス?)ドフリーでしたし、マーカーもルーズだったんで、いいボールが蹴れてよかった。(今年を通じての課題?)激しいプレッシャーの中でいかに戦っていくかということ。スイス戦の前半なんかそうだった。激しい中でのボール回しに磨きをかけないといけない。セットプレーもそうだしもっと決定力も上げないと」

●中村憲剛選手(川崎F):
「(今日の収穫?)メンバーが多少代わりつつも、オシムさんのやってきたことができた。FWが点を取ったことがよかった。それでチームに勢いが出てくるから。この3日間、タテにボールを入れる意識を監督もコーチも口をすっぱくして言っていた。FWにもいい形でクサビが入っていたし、いい感覚でできていた。今日はみんな前を向こうと言っていたけど、そういう形でできたと思う。課題は失点。FKのところもパスミスが3本続いてから取って取られる形になった。あの時間帯はタメを作れなくて、押し込まれてFKになった。前半はボールが前に入って押し上げられていたのに、あの時間はパスミスが増えてしまった。(自分自身?)いつも通りボールを受けて当てたりサイドを変えたりボールを蹴ったりしながら、やりやすいようにやった。比較的自由にやれたと思う」

●加地亮選手(G大阪):
「前半押されながらも点が入って、気持ち的にもラクになった。いい時間帯に入って流れ的によくなったけど、ミスが多かった。前にボールをつなぐ段階でミスが出て、攻撃の形が作れない時間帯が多かった。(久しぶりのゴール?)あまり取ったことがないから、たまにはいいでしょう(笑)。(大阪での試合?)地元でやるということで、いいところを見せたかった。(両サイドからの攻めもバランスがよかった?)相手は技術が高いんで、こっちはディフェンスから入って攻めてきたところの裏を狙う作戦だった。でもボールを奪ってからのつなぎがもう少し丁寧にできればいいと思った。(今年最後の試合?)結果的にはよかったし、次につながる。来年はワールドカップ予選が始まるし、予選は長い。しっかり気持ちを持って、戦い抜けるように持って行きたい」

●藤本淳吾選手(清水):
「今日はやっていて楽しかった。こんな感じは久しぶり。今日みたいなパフォーマンスを90分間やって、チームでもポジションを取り戻したい。最初は右サイドに入っていたけど、中澤さんからあまり張りすぎると加地が上がるスペースがなくなるから内側に入れと言われた。ディフェンスラインが引いていたので、左サイドまで出て行った」

●阿部勇樹選手(浦和):
「自分としてはだいぶチームが形になっていると思うけど、まだ90分間その形を続けることができていない。そこに不満を持っている。でも今年1年チームが進歩したことは間違いない」

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