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2007年10月16日 (火)

日本vsエジプト、前日コメント

●オシム監督(日本):
「会見の前に、協会の対応について一言申し上げたいと思います。監督会見と選手のミックスゾーンの時間が重なっているが、これは選手にも協会にもよくないのではないでしょか。記者のみなさんも、監督担当、選手担当と分かれてしまうのはよくないのではないですか? こちらはいいのだが、記者のみなさんは困るでしょう。こちらは記者が1人しかいなくても喋ります。そうでなければ、もう少し会見場のイスの数を減らした方が、雰囲気はよくなるのではないですか(笑)」
Q:エジプトは主力が欠けているようだが?
「『代表チームはつねに同じメンバーであるべき』というルールがあるわけではありません。エジプトがメンバーを変えてきたからというわけではありませんが、こちらもメンバーを変えることはオプションとして可能です。前回の試合から11人をエジプトは変えましたが、日本もそうすることは可能です。つまり、8月のカメルーン戦やオーストリア遠征のメンバーと、明日の先発メンバーを入れ替えることはできます。しかし、エジプトはエジプトですし、こちらは日本代表です。エジプトにしろ日本にしろ、同じメンバーでなくても11人以上のメンバーで代表を形作っています。しかも普段は控えに甘んじている選手が先発に選ばれた場合、レギュラーの選手よりもモチベーションが高いことが多い。それが普通です。エジプトはそうなるかもしれないし、こちらもその可能性はあります。明日の試合ではこれまでの代表の試合でチャンスのなかった選手にチャンスを与えるかもしれません」
Q:今回のように準備期間が短い中でこういう試合をする際、これまでの経験をどう生かそうと考えているか?
「この試合の前に、本当はもう少し日数をかけたかったんです。そういう計画はありました。ナビスコカップ組をを除いて、他のチームは余裕があったので、活用できないかと考えました。実際、『ぜひそうしてください』と協力してくれそうなクラブの方が多かったんです。が、浦和にとっては簡単ではなかった。浦和の状況を考えたら、彼らは2つ以上の戦線で戦いを続けています。ACLでは準決勝まできていてチャンピオンになれるチャンスがあります。一般論ですが、代表監督は各クラブと戦争するよりも平和である方が得策です。合意の上で計画を進めるべきなんです。なぜなら、代表チームは各クラブの選手に依存しているからです。しかし同時にクラブや選手にとっては、代表に選ばれることが、世界で注目されるかどうかの基準になります。ですから、両者がよい協力関係を築くことは損ではありません。あるタイミングでは代表が、あるタイミングではチームなりクラブなりが犠牲になるし、負担が大きくなる。そのタイミングでのプライオリティがどちらにあるかは適切に判断します。今回はそういう事情だったが、だからといって浦和よりも代表の価値が劣っているわけではありません。いずれにせよ、(ACLで)浦和がチャンピオンになるチャンスをモノにすれば、日本サッカー全体にとってはチャンス。つまり、A代表だけが日本代表なのではなく、U-22代表にしても、浦和にしても、日本のサッカーを代表しているんですから」
Q:準備が短くなり、今回はどういう目的をもって試合にのぞむのか?
「頭の中では試したいことがいくつかあるが、ここで話してしまうと選手に余計なプレッシャーになるので細かい話は差し控えたいと思います。お話できるのは、代表を作る中心的なグループに加わっている選手の数を広げたいということ。つまり11人だけがレギュラーではないし、もっとたくさんのレギュラーがいる状況を作りたいんです。いつも中村俊輔や高原や稲本などの欧州の選手が使えるわけではありません。彼らも年齢的な問題があって、いずれ使えなくなる時がくるでしょう。川口や中澤といった年齢が上の選手の後釜も考えないといけません。誰が出ても見劣りしない、そういうバックアッパーのグループを作る必要があります。その時はみなさんの意見も参考にしたいと思います。代表について、いつも気持ちのよい記事が書けるような、そういうチームにしていきたいと思います」
Q:この時期に試合をやる場合、リーグ戦による疲れもある。選手の所属クラブによって事情は変わってくるが、選手がフレッシュであることも選考の材料になるのか?
「おっしゃる通り、リーグも終了間際で疲労も蓄積しているわけですが、シーズンの何月に試合をやろうが、ある程度の困難はつきものです。それを乗り越えるために、選手がどれだけ意欲をもってやっているか、自分自身のモチベーションを高める能力があるかを観察する機会でもあります。代表はいつでも全力を尽くしてやる必要がある。しかし何を話しても、言い訳に聞こえるかもしれません。今日は試合の前日。コンディションやタイミングについて、これこれがよくないと話すことは言い訳になるのでやめにしたいと思います」
Q:交代枠がいつものテストマッチにように6人ではなく、3人になったことでゲームプランはどう変わるか?
「3人というのは公式戦ではノーマルです。が、なぜこのタイミングでAFCが口出ししてきたのかは理解できません。先方の監督も選手をできるだけ多く試したかったはずです。でも私はあまり気にしてはいません。先発の11人で最後まで戦えるのが理想だと考えるから。それは別にして、責任のあるAFCが決めたことなら、それは従うしかないと思います。同じアフリカでもカメルーンと試合をした時には、彼らも大陸王者経験者だったのに、交代枠が3人までという制限はありませんでした。今回に限って3人までという理由が分かりません。とはいえ、相手もそういう制限を受けるので、イーブンです」

●ハッサン・アリ・シェハタ監督(エジプト):
「今日このように厚く迎えていただきありがとうございます。日本に来ることをエジプトの選手も私もうれしく思っています。エジプトのいいサッカーをみなさんに見せるためにやってきました。明日対戦する日本代表はアジアでも強いチーム。アジアカップでは残念ながらうまくいかなかったが、とても強いチームだと認識しています。明日はアフリカを代表してきたという意識を持って、いいプレーをみなさんにお見せしたいと思います」
Q:アルアハリの7人と欧州の2人が来日しなかった理由は?
「アルアハリの7人と欧州の2人が来ないというのは私が決めたこと。個人的な判断だ。アルアハリの選手たちはアフリカカップを戦うのに忙しい。12月のFIFAクラブワールドカップに3年連続で来日できるように集中した方がいいと私が判断した。アルアハリの戦いはエジプトを代表することであり、代表チームとしても応援すべきこと。日本のチーム(浦和)もアジアチャンピオンズリーグで試合をすることになっていて、主力4人が出場しないと聞いています。選手たちに来なくていいと言ったのは私の判断です。だからといって、今回来日している選手たちが二流ということはなく、みな一流です。明日の試合には適切な選手たちだと信じています。9人が来ないことが明日の結果に影響することもないと思います。逆に力を見せてくれるのではないかと思います」
Q:今回のメンバーで見てほしい選手は?
「この質問に答えると、オシム監督にこの選手に注意してくださいと言うことになる。明日はエジプト全員のプレーに注目してほしいです」
Q:日本のビデオを見て印象は? 決定力など全体にどう思うか?
「ビデオはあまり見ていません。アジアカップを通してよく観察しましたが。最後に見た試合はスイス戦(オーストリア遠征・3大陸トーナメント)。日本の選手たちはスピードと体力があるというのが第一印象です。それを踏まえてエジプトの選手にも技術練習をさせました。明日はエジプトのファンにも日本のファンにもいいプレーを見せるために、日本の強いチームに対していい試合をすること。それが目標です」
Q:エジプト代表はアフリカネーションズカップを目指しているが、アルアハリの選手が来日しないのはチーム強化にとってマイナスだと思う。今回の試合の位置づけは?
「先ほどの質問の答えを言い忘れましたが、9人が参加しないことを心配して、この試合を延期してもらおうかと思いました。でも9人がいないことでキャンセルするのではなく、他の選手も強化していく必要があると思いました。エジプト代表が弱いということではありません。知られていない選手のプレーが明日、注目されるでしょう。今回のチームには18~20人の選手がいますが、その他にも30~40人の選手がいて、ケガ人が出た場合には代わりの選手もいます。明日の試合にもその中の選手が出るので、どうぞ見てください」
Q:DF4人、FW6人の登録だが、明日のゲームの戦い方は? どう考えているのか?
「その質問に具体的に答えることはできませんが、ご存知の通り、エジプトは攻撃的なプレーが特徴です。昨年のアフリカネーションズカップで優勝したのも、攻撃的なプレーを貫いたからです。守備を強めるためには中盤の枚数を増やすのも1つの考え方。それでFWを6人、DFを4人にしました」

●駒野友一選手(広島):
「相手のビデオを見て、ディフェンスラインとFWの間が結構空くと思った。前からプレスをかけてくるけど、後ろがついてこない。だから僕らは前へボールを動かすことを意識したい。つなぐところはしっかりつないで、奪って、相手より前に走りこんでいければいい。そのへんを体にしみこませて、いろんな状況でやっていくことを考えたい。
(エジプトの印象?)しっかり後ろからつないで、自陣のペナルティエリア付近でも慌てて蹴らずにつないだり、ドリブルしたりしてくる。前からプレスをかけていけば、いいところで取れる。ボールをつないでいるうちに失うことも多かったんで、プレッシャーをかけてついていければいい。(アウトサイドからの攻め?)自分が得点に絡むシーンは確かに少ないし、この大会でいい形に持っていきたい。チームとしても自分としてもいい形で終わって来年につなげたい。相手のシステムは3-5-2と4ー4-2の両方ある。試合当日にならないと相手の形も分からない。どう対応できるかが問題」

●山岸 智選手(千葉):
「エジプトは結構つなぐチームだった。1人1人の能力が高くて、ボールも持てるし、前の選手にでかくていい選手がいる。でもアルアハリの選手は全然来てないんですよね。(2003年のワールドユースで対戦した?)あの時も1人1人がでかくて、技術がしっかりしている印象だった。海外のチームはみんなそうだけど。それとアフリカのチームはスピードもある。それを組織立ってどう止めるかがポイントになる。(前線と最終ラインで2対2や3対3の練習が多かった?)僕らが奪った後、どれだけ前に当てて組み立てていくかが今回の攻撃の狙い。意識付けの練習だった。(タテの意識が高かった?)横、横というパスになるとスピードの変化が出てこない。タテに入るだけでスピードアップできることが大事だと思う。自分が入ったら、前線で落としたボールを逆サイドでもらうイメージでやろうと思う。真ん中はどこの国も強いし、サイドをどう崩すかが1つのポイントになってくる」

●大久保嘉人選手(神戸):
「(久しぶりの長居スタジアム?)久々ですね。去年の最後の方は長居第2だったし、ここでやるのは1年くらい経っているかも。でも別に変わってませんけど。(今日は前田と2トップを組んだ?)特に注意することとかなく、何も考えずにやった。(先発の可能性?)うーん、たまたまああなった組み分けでしょう。でも遼一(前田)とやると、キープできるし、パスもできるし、動いたらボールが出てきそうな気がする。やりやすい。エジプトはパス回しがうまいチームだと思った」

●鈴木啓太選手(浦和):
「エジプトは1人1人うまい。ヨーロッパにも近いし、アフリカでもあるし、アラブの血筋もある。それがうまく融合されてる感じ。アジアではサウジに近い感じかなと思う。どうなるかはやってみないと分からないけど。(この試合で確認したいこと?)チームとして今年はアジアカップの後、カメルーンやオーストリア、スイスという比較的強いと言われているチームとやった。その中で2勝1分という結果だけど、内容は明らかに足りなかった。それをどれだけこういった場で確認できるか。それからワールドカップ予選に向けて大事な試合。今、やっている方向をしっかり確認したい。(これで今年55試合目くらい?)そういうことは1年通してやって、ああこれだけやったんだと思えればいいこと。今は明日の試合に集中したい。相手のシステムもやってみないと分からない。でも僕はポジションうんぬんはあまり関係ないと思う。サイドに何人選手がいるかじゃなくて、3人必要なら3人いればいい。崩せるならどんどん攻撃に参加すること。リスクをケアしながら、今やるべきことを考えていくべき。守備に関しては1対1が基本だし、非常に重要。守れるならそれでいいんだけど、上のレベルとやったら勝てない。周りが助けることが大事。スイス戦も失点しているし、修正しないと」

●遠藤保仁選手(G大阪):
「(明日の最大のテーマは点をとること?)確かにそう。基本はサイドからできるだけ数的優位を作っていくこと。今年最後だし、特に前の選手が勝負を仕掛ければいい。貪欲にシュートを狙っていけばいい。(自分自身も今年1点?)そうですね。代表ではまだまだ点が少ないし。もっとシュートを狙わないと。前目だし、積極的に行く必要がある。それプラス、連動して動くこと。個人の力でいければいいけど。2人3人と絡めばチャンスは作れるし、必ず相手も崩れる。それをやり続けていきたい。(FKのトリックを練習していた?)毎回やろうとしたらできるけど、難しい。状況を見つつ、1つのオプションになれば有利に進められる。状況を見てやっていきたい。(明日は2トップか3トップか分からない?)オシムさんはもともと急に変わることが多いし、失点しないことがまず第一。お互いいいところを出し合えればいいし、フォーメーションは関係ない」

●今野泰幸選手(F東京):
「エジプトのビデオは練習前に見た。技術があって、しっかりボールをつないでくる印象だった。システムは固定しないみたい。3トップだったり、2トップだったり、4バックだったり、3バックだったり。そのあたりは試合の中で対応していければいい。(今日もセンターバックがマンツーマンだった?)そうとは限らない。練習に関してはどちらかといえば攻撃だった。ボールを取った後に早く前に当てろと言われていた。(疲れ?)他の人のことはよくわからないけど、自分はあまり感じていない」

●播戸竜二選手(G大阪):
「(久々の代表戦?)何か特別なことがあるわけじゃないけど、楽しみは楽しみ。(背番号は11番?)別にない。(佐藤)寿人がいないからだろうし、俺はいつも余り番号だから(苦笑)。それにちゃんと名前が入ってるわけじゃないしね。(FWは2トップと3トップに分かれていた?)特に監督からの指示はない。それは毎度のこと。誰でもどこでもできるようにということだと思う。そんなに意味はない。(エジプトのビデオ?)コートジボアール戦を見た。相手にドログバやカルーがいたから(笑)。エジプトのことは分からない。ただ、そのコートジボアールに0-0だったから、間違いなく力はあると思う。(積極的にプレスをかけていた?)チャンスがあったらどんどん行きたい。前からボールをを取りにいって監督から褒められたし。褒められるのはそのくらい。そこを頑張らんと」

●山瀬功治選手(横浜FM):
「エジプトのビデオは一応見た。個人個人のイメージは見る限り。来てない選手もいるから実際には違うのだろうけど。チームのコンセプトは人が変わっても一緒だと思う。主力が来てないことは問題ではない。しっかりとボールをつないで組み立ててくるチームという印象だった」

●中澤佑二選手(横浜FM):
「今年最後の試合。失敗を犯さない試合にしたい。相手のメンバーに関しては誰が出てきても変わらない気持ちで試合にのぞみたい。相手がどうこうではない。仮に僕と阿部ちゃんがセンターバックに入るのだったら、アジアカップのような失点は絶対にやってはいけない。ワールドカップ予選が始まるし、来年は始動も早い。今回も予選を見据えた試合ということで、気持ちの部分でしっかりやりたい。ワールドカップ予選を経験している選手が引っ張っていければいいチームになると思う」

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