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2007年9月 7日 (金)

オーストリー0-0(PK4-3)日本、いろんなコメント

●オシム監督(日本代表)
「私からコメントはありません。質問がなければ、もう遅いので、そろそろ家に帰ろうかと思いますが…」
Q:オーストリアを離れて数年経つが、オーストリア代表はどのくらい進歩したと思いますか?
「まずは、このような美しいスタジアムができました。私がいた時にはなかったものです。サッカーのレベルも上がった。全ての分野において言えることですが、人生も同じでサッカーも進歩しているのです。みなさんは今日のパフォーマンスには満足していないようですが、20年前のサッカーと比べれば圧倒的に進歩しています。ノスタルジックな要素をみなさんお持ちでしょうが、それにはネガティブなものも含まれています」
Q:アジアカップと同様、日本のクオリティの高さが見られたと同時に、問題も見られたと思いますが?
「どのような質問ですか? もちろん私も同じものを見ていました。どう答えればいいのでしょうか? 私もよく観察していたから分かりますが、パフォーマンスに問題があるからといって、選手をチームから外したとしても、それでパフォーマンスが上がるものではない。サッカーはそんなに単純なものではありません。非常に複雑なものなんです」
Q:ヒッケスベルガー監督が、日本はオーストリアよりレベルが高いといっていましたが?
「2人とも立場が違うので、自分としては逆のことを言いたいです、こちらにも修正点がありました。オーストリアもそれなりのプレーをしていたと思います。確かにコンビネーションやカウンターなどでうまくいかないところはありましたが、それらは全て個人的なミスによるもの。スペースがなかったり、トラップミスしたり、細かいミスがありました。ただし、守備を固めてカウンターという方向性は間違いなかったと思います」
Q:相手の監督が「16m(ペナルティエリア)のところではダメだった」と言っていました。が、オシム監督は「内容が大事だ」と言っていました。それは「しっかりしたシュートチャンスを作る」という意味だったと思いますが、そこでの課題はありましたか?
「もしかしたらピッチの両サイド16mを狭くしたら、日本はもっと点が取れるかもしれないですね。もちろんボール奪ってからゴールに向かうまでも距離がある。もっと効率よくチャンスを作らないといけません」
Q:「16mまでは素晴らしいのに点が取れない」というのは,欧州でプレーできるようなFWがいないということですか?
「根本的に優秀なFWというのは、どのチームにも必要です。ただし、たとえばバルセロナなどを見ていても、彼らは素晴らしいFWが沢山いるにもかかわらず、毎年新しい選手を探しています。これは全てのチームに当てはまること。質の高い優秀なFWを探し求めることはどこのチームも苦労している。我々にはフランクフルトでプレーしている、非常に優秀なFW(高原直泰選手)がいるが、彼だけに頼ることはできません。ケガやレッドカードで出られない状況も考えて、今日の試合はある意味、いいテストになったと思います。もちろんイングランドやイタリアなどでも、優秀なFWというものは求められています。JリーグではFWのポジションはよくブラジル人選手がスタメンでプレーしているので、日本人の個の高い能力を持ったFWが出てくるのは難しいかもしれません。ブラジル人が日本人になるには、少なくとも6~7年はかかる。その時期には、私は死んでいるかもしれません(笑)」
Q:オーストリアが前半38分頃からブーイングを受けたことについてどう思いましたか?
「数年前なら驚いたが、今は驚きません。素晴らしいではありませんか。観客は38分までブーイングしなかったのだから。そこまで待ってくれたのですから、やさしいと思います。チームによっては試合が始まってすぐにブーイングを受けることもある。場合によっては、試合が始まる前からブーイングが起こることもあります。だから38分までブーイングなしでプレーができて、幸せだったのではないでしょうか」
(ここでヒッケスベルガー監督がコメント)「もしかしたらウォーミングアップからブーイングしてくれたら、試合中は疲れてやめるんじゃないでしょうかね」
Q:PK戦でまたロッカールームに引っ込んだが、これもノスタルジアによるものですか?
「PK戦になると、自然に体がロッカールームに向かうのです」

●ヒッケスベルガー監督(オーストリア代表)
「みなさんがご覧になった通り、客観的に見て、日本は自分たちより高いレベルの相手だった。0-0というスコアは運がよかった。PK戦で勝ったが、パフォーマンス面でまだまだ向上できる部分がある。我々の選手には、あらかじめ日本の情報を渡していたので、どんな展開になるか想像していたと思う。日本はオーストリアまで来て、新しいスタジアムの写真を撮りに来たわけでない。彼らは優秀なカメラを作るだけでなく、優秀なサッカーをすることを証明した。
日本の中盤は我々より素晴らしい。ペナルティエリアまではこちらが押されていた。ただし、日本には決定力のあるFWがいない。オシムにとってこれは難しい問題だ。が、こちらも中盤に優秀な選手がいない。オーストリアの問題は、中盤の選手の能力だけでなく、ボールがないところでの動き、フリーランニングの不足である。日本のような、いいコンビネーションを見せることもできなかった。
 スタジアムのブーイングは理解できる。しかしブーイングが我々の大きな助けになるわけではない。後半のパフォーマンスは多少なりとも向上したが、まだまだ満足できるものではない。今日は私自身にとって長い夜になる。ビデオを見て、どうしてこういうプレーをしたのかを考えるからだ。明日の昼にも会見が予定されているが、そこでもう少し詳しい話ができると思う。どうしても今、聞きたいことがあれば答えるが、ないようなので、ここで切り上げたい」

●中村俊輔選手(セルティック)
「今日のオーストリアには勝てたか? うーん、欲を言えば。まあ、ピンチはなかった。有名なクラブでやっている選手も少なかったしね。今日やってみて、アタッキングエリアに入った時にFWとの連携がよくなるともっといいと感じた。あそこまでは持ち込んでいるわけだから。誰かが前に張っててダイレクトで出してワンツーして、それを使うフリして別に展開するとかね。全体によく動くんだけど、そうやって工夫をつけていかないと、ゴールのところで単調になってしまう。ゴールへの動き方はよかった。矢野君(新潟)もよかったし。俺らがボールを預けてまた戻してという形が多かったけど、それはフォーメーション上、仕方のないこと。全体にまだ息が合わないところもあったのは課題だけど。松井君(ルマン)が入っての感想は、ドリブルで前まで持って行ってくれること。回した方がいい時もあったけど。チーム全体がいい形を作ろうとしすぎるところがある。シンプルにやれって監督は言うけど、松井君みたいなタイプは今までいなかったし、1人であそこまで持っていけるから、出た時は周りがサポートしてあげられればいい。松井君みたいにどんどん自分でやっていっていいと思う。自分もシュート打ったり、センタリングを上げたりしたつもり。戦術を実践しつつ、個人の判断を出していけば、もっとよくなる」

●遠藤保仁選手(G大阪)
「全体的にタテに間延びしてしまった。それで能活さん(川口=磐田)のキックが多くなった。もっと自分たちが高い位置でボールをもらうようにしたかった。まずはしっかりボールを回すこと。どうしてもディフェンスラインが下がったり、中盤も僕やシュン(中村俊輔=セルティック)が下がってしまった。そのあたりは修正が必要だと思う」

●田中達也選手(浦和)
「僕が最初のチャンスを決めていれば、チームとして残り時間をもっと楽に戦えたと思うので、申し訳ない。コンビをもっと高めていけばさらによくなると思う」

●田中マルクス闘莉王選手(浦和)
「今日の試合はウチが主導権を握っていた。だけどチャンスのところでリスクを冒すのが足りなかった。内容は悪くないけど、それプラス自分が何をやれるか。アウェーだったし、こういう雰囲気に慣れるのが久しぶりだったけど、やれる自信を持ってやったつもり。でも、もうちょっとチャンスのところで体を張ってリスクを冒すようなところだったり、自分を含めて飛びこむところだったり、そういう攻めをしていかないといけない。正直、自分はもっと上がりたかったけど、自分の仲間を信じることも大切。チームとしてはいい方向へ向かっていると思う。もう少しチャンスのところを生かすようにはしたい」

●川口能活選手(磐田)
「相手の守備がしっかりしていたし、相手が高かったんで、クロスを何本か上げたけど相手の組織的守備を崩しきれなかった。みんな時差もあるし、完璧なパフォーマンスを求めることは酷だとは思う。でもそういう中で選手たちはスキルを出していた。全部が全部うまくいかないけど、やろうという姿勢は見えたと思う。ただ、勝負に行く部分が足りない。散らすパスだけになってしまう。そこは修正する必要があった。散らすだけの攻めが多かった中で、松井(ルマン)が途中から入ってアクセントになったし、攻撃にリズムが生まれてきた。ああいう形だと変化がつけられると思う」

●矢野貴章選手(新潟)
「前半はちょっとバタバタして、起点を作れない感じだったけど、後半はある程度、戦って起点になれた。攻撃も徐々にいい形になったと思う。最初はボールの起点を作るポイントがなかなかできなかった。ポジションごとの動きも少なかったし、中盤の人との出入りがもっとできたらいいと思った。ハーフタイムにそういう話をして、修正できたと思う。くさびが入った時は、あのくらいのプレッシャーはくると思っていた。初めの方はそのタイミングがつかめなくてドタバタしてしまった。田中達也(浦和)さんとの連携については、試合に入る前からお互いの距離、タイミング、動き出しを話し合っていたけど、練習でなかなかプレーする時間がなかったし、難しかった。こういう状況でも決定的な仕事をしたかった。それができなくて悔しい。オーストリアの印象は、ちゃんと組織的に守ってから攻めようとしてくるチームだった。体格も違ったし、プレーの精度も違った。そういう相手に決定的な場面が作れなかったことが課題かな」

●今野泰幸選手(F東京)
「PKを蹴ること? 大熊さん(コーチ)に言われた。
試合に出る時の指示は何もないです。自分で考えるということじゃないですか。時間もなかったし。急だったんで、いつも通りやられないようにして、チャンスがあれば攻めようと思った。外から見ていて早く点が入らないかなと思っていた。チャンスが多かったんで。
PKの時のGKの位置は見ていない。アウェーの雰囲気ですごいなあと。次に向けては、まだ整理できていない。監督からも指示があるだろうし、明日からの練習をしっかりしたい」

■松井大輔(ル・マン)
みんな1対1で行こうとしていなかったので、自分は行きたいと思った。1人、2人と抜ければよかったが、抜けなくて、もうちょっと。チームとしてパスは回るので、あとは最後の仕掛け。ポゼッションでもいい時間帯はあるし、タイミングや状況によるけれど、そこを選手が分かればいい。
(途中出場するまでベンチで)見ていて歯がゆかった。もっとガンガン行っても、失うものは何もない。自分はそういうことをやったつもり。でも、あまり存在感は示せなかった。まだ時間が足りない面はある。まだまだ動けていない。正直、全然満足していないけれど、次につなげられたらいい。

■稲本潤一(フランクフルト)
チーム全体として、シュートやスピードの変化が足りなかった。ベンチからサイド攻撃や、速いクロスを入れろという指示が出ていたが、あれだけでかい人がゴール前にいるとなかなか崩せない。でも後半になって(中村)憲剛が入って、シュートの意識は出ていた。自分も、もう少しシュートの意識を持てればいいと思う。

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