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2007年6月 5日 (火)

コロンビア戦後 オシム監督&コロンビア監督会見2007年06月05日

オシム監督
――初めてタイトルが懸かった大会で優勝だったが、どのような感想か?
タイトルは初めてではない。日本では初めてだが。試合についてだが、印象といっても0-0という結果をどう見るか。もっと良くなる部分、悪かった部分があった。前半は「カミカゼシステム」というべき、危険なやり方だった。それでも部分的には、カミカゼのやり方が有効だと思った。何とかわれわれは、そこから生き残った。
(カミカゼが)どういう意味かというと、スタメンはリスクが大きい顔ぶれだった。それが時間帯によっては、非常に大きな問題を持っていた。特にコロンビア側がアグレッシブに来た時間帯だ。向こうのスタイル、やり方は、日本の何人かは予想できず、不意を突かれた場面があった。こちらにチャンスがなかったわけではないが、向こうのチャンスはこちらから差し上げたものだった。そこを修正しようと思った。後半は明らかに良い内容だった。ボクシングの採点だと、合計では日本が判定勝ちでもおかしくない。前半、向こうがチャンスがあったので失点していたかもしれないが。コロンビアというアグレッシブな、そしてテクニックのあるチームと戦えたことは、よいレッスンになっと思う。戦術の面でも、個人的なスキルの高さでも、(相手は)文句のないチームだった。
いつものように(試合内容が)満足かそうでないかは、詳しく述べない。何しろ私の考えは大事ではないからだ。(ジャーナリストの)皆さん、そしてサポーターの皆さんがどう感じたかだ。よく注意してもらえれば分かることだが、何か発見はあったと思う。それが何かは、私が申し上げるのでなく、皆さんが感じたことを話し合ってほしい。ヒントを付け加えるなら、人もボールも動く時間帯は、非常に美しくエレガントではなかったか、ということだ。
 たまには、私の方から宿題を出したいと思う。こんな答えでよろしいだろうか。
――前半と後半、こういう展開になることを予想していたように思うのだが。例えば個人と組織プレーの違いというようなテーマがあったのでは?
テーマをこちらから申し上げるよりは、ご覧になった感想でよいのでは? サッカーというのは見て分かるものだ。例えば勝ち点1の争いになったとき、アジアカップでもそのような局面があるかもしれないが、今日のような試合であれば、前半10分で誰かを交代させていたと思う。しかし、今日のような性格の試合では、なるべく長いチャンスの時間を(選手に)与えて、プレーを見ようという意図があった。結果として、ああいったプレーが見られたわけだ。選手個々人もそうだが、チームとしての試合の進め方、プレーの切り方や給水の取り方、フィジカル的な準備も含めて、こちらから細かい指示がなくても、選手はもっとサッカーに対して執着してほしい。皆さんはうまい選手がお好きだろうが、たとえうまい選手であっても走らなければ、その選手が走らないことで借金を監督が支払わないといけないことになる。
――カミカゼシステムとおっしゃっていたが、前半はなぜリスク承知で試合に臨んだのか。そしてなぜ後半はそれを修正したのか?
カミカゼシステムが機能していれば代える必要はない。問題は、リスクが大きいかどうかではく、機能していたかどうかだ。機能していないのは、選手が駄目だったという話ではない。原因はもっと単純なことだ。それは全員が、フィジカルコンディションの準備ができていなかったということだ。非常に良いプレーをした選手もいた。これまでのプレーから、(実力が)分かっている選手もいた。それについて、私が何か言うのではないかと皆さんは挑発していたわけだが、その手には乗らない(笑)。誰とは言わないが、フィジカルの準備ができていない選手がいたということだ。ただし、それを直すのは簡単だ

ホルヘ・ルイス・ピント監督

今日の日本の優勝に祝福したい。日本代表はいいチームだと思った。プレーはダイナミックだし、リズムがいい。両チームともチャンスは作ったが、得点には結び付かなかった。それでも双方がダイナミックでいい試合だったと思う。われわれもプレッシャーを掛けたが機能しなかった。後半は失点するリスクもあった。それでも現段階で全力を尽くしたので、幸せな気持ちで帰ることができる。
――今回の代表は松本の試合(モンテネグロ戦)と同じようにチャンスはあったが、FWはゴールできなかった。コパ・アメリカ(南米選手権)が迫ってきているが、どう思うか(外国人記者)
とにかくゴールチャンスは作ったが、決定力が不足していた。ある時間帯でエゴイストなプレーをしてしまった。とにかく攻めていったことはよかった。日本も攻撃的だったので、攻撃的なチーム同士の試合というのは、お客さんにもよかったのではないか
――前半は圧倒していたのに、後半は日本が押し返した。どこに違いがあったのか?
そのとおり、前半はわれわれが主役で選択肢もあった。しかし後半は、自分たちのプレーに日本が反応し、彼らはアグレッシブになった。左右のスペースを空けて戦い、決定的なチャンスも2~3回あった。点にはつながらなかったが。
――日本戦に向けた対策と、そこで見えた日本の強み、弱みは?
ボールを奪って主導権を持つこと、細かいパスをすること、そしてプレッシャーをかけようと指示も出した。だが、それが機能したのは前半だけ。後半は自分たちのエリアでボールを奪われ、カウンターが機能しなかった。日本の印象はダイナミック、戦略的でリズムの均衡を崩すのがうまい。マイナス点は、個人技が発達していなかったことだ。
――中1日の強行で、けが人が出たのか。それから2番(コルドバ)が出なかったのは?
今回は強行日程だった。10番(アンチコ)はメディカルチェックしているところだが、手を骨折したようだ。マリンは筋肉の状態がよくないと聞いている。ほかの選手も疲れていた。2番のコルドバも使う選択肢もあったが、ほかの選手を試してみたかったので、今回は出場させなかった。今回は素晴らしい大会に参加できてうれしい。私は2002年も06年も日本代表を見ていたが、日本は常に前進している。今度はコロンビアで皆さんにお会いしたい。

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